東北の地物で昇華させた
仙台鮨の頂点
勾当台公園駅から徒歩10分少々、居酒屋ちょーちょの数軒先の角ビル2階に入る一軒。「ここ?」と思わず立ち止まるシンプルな外観で、看板がなければ通り過ぎてしまうような立地だが、仙台の食通であれば知らない者はいない一軒である。
大将は銀座6丁目「鮨太一」、銀座7丁目「鮨竹」で修業を積んだ後、自身の地元である仙台に開業。
シャリは宮城県角田市の農家・佐藤裕貴さんが育てるササニシキを使用。赤酢仕込みで粒感がしっかり立っており、繭型のフォルムで握られて口の中でほろりとほどける。浸漬・炊飯・シャリ切りの技術に加え、ネバを抑える管理が徹底されており、トロや鰯の前にシャリを変えるといったきめ細やかな配慮も光る。「東北でクラシックな江戸前鮨を食べられる店」という評が的確で、銀座の正統を地方で再現したのではなく、東北の地物という文脈に乗せて独自の水準に引き上げている点が、この店の本質的な強みだと思う。
カウンターのみの小箱で、大将の所作をカウンター越しに眺めながら食べる体験自体がこの店の価値の一部になっている。仙台に鮨を食べに行くという行動の答えとして、真っ先に名前が挙がる一軒として覚えておきたい。
料理内容(参考)
ある日のおまかせコース
京都 鳥貝

↑市場に出る量が今年は少ないようで宮城の
鳥貝を出したいのだが、泣く泣くこの日は
京都鳥貝で代用。
葡萄海老

↑素晴らしく濃厚。大物でないとこの旨味は
出てこないようで大将もかなり物を選別して
提供している模様。
石巻 焼メヒカリ

↑皮目瞬間火入れの焼メヒカリ。
いわきメヒカリ同様、骨まで口の中で溶ける。
鮑

真鯛

↑歯応えしっかりが印象に残る一貫。
スミイカ

↑定番のねっとりとした食感。
トロ 漬け

コハダ

鯵

↑身を取り除いて皮目の脂の旨味を引き出す
ように酢締めにした珍しいスタイルの一貫。
赤貝

↑特玉の赤貝。宮城で11月〜3月に美味い
赤貝に出会えてなかったようで身が
引き締まっていてめちゃ美味な赤貝。
原価高くて泣きそうと言っていた大将の
発言がやたらと記憶に残る。
車海老

↑頭部レア、尻尾は身が締まった海老。
ロシア 雲丹

↑お天気悪くこちらも代用か?
穴子

↑口にのせると溶け〜る穴子。
大トロ

↑追加の魚もこの日はほぼ用意が無く大トロ
くらいだったので追加で注文。
玉子

↑しっとりながらも繊細さと口の中でサラッと
溶ける美味いスポンジケーキを食した時の
ような感覚に浸れる玉子。
ご馳走様でした。🙏
お店の場所・予約方法
仙台市地下鉄南北線 勾当台公園駅2出入口から徒歩10分程度
予約方法:電話予約又はネット予約
TEL:022-200-6220
駐車場:無
予算(参考)
滞在時間:およそ1時間半程度
注文した料理 おまかせコース、大トロ(追加)、お茶
会計:27,400円 (2026.05現在)