Remède nikaho(レメデニカホ) – 仁賀保/フレンチ

秋田県

ゆったりとした時間の流れる
空間で頂く本格フレンチ

場所は秋田、酒田から共に電車で約1時間程移動した仁賀保にあるフレンチレストラン。元々は企業のゲストハウスだった施設を利用しているため店内は非常にレトロ感のあるお店になる。

↑レトロな空間は建築家は全く異なるものの
軽井沢の万平ホテルに似てるような気が
しなくもない。

店内はウェイティングスペースやテーブル配置が前回訪問した時とはガラッと変わっており実際のところ何席あるのか、もはや不明。

↑前回は入って一番奥、今回案内された席は
明らかにその日のために用意したとしか
思えない料理の仕上げをするキッチンの
目の前。コース料理の美味しそうな香りに
グルマンなら虜になってしまう事だろう。

訪問前に秋田市内でこちらのお店と繋がりのある店主料理人に伺ったお話ではこちらのシェフは基本お客様の前に出る事はなく素敵なソムリエが全てサーヴィスを担当されるとの事だったのだが、この日はなぜかシェフが堂々と目の前で調理を披露し自らもサーヴィスをされていたので少々驚かされた。(事前に謎の食いしん坊おじさんが訪問する事が知られていたのだろうか…。)

ペアリングドリンクは4種、5種、6種。どの種類も60cc又は90ccの分量で提供。勿論、別途ワインリストの用意もある。なお、メニューに記載されたチョイス以外にも例えば4種の量で各料理に合わせて飲めるように6種のワインを頂く事等も可能。

故に対して量飲めない筆者は4種の分量で6種のペアリングを頂いた。↑この点、非常に臨機応変に対応頂けるので自分の心地いい飲酒量をソムリエと相談してみると良い。(こういうほんのちょっとした機転がきくかどうかでそのレストランに対する印象はガラリと評価が変わるのだから売り上げを伸ばしたいなら他のレストランも少しは考えればいいのにと内心思うところはある。)

この日の訪問客は筆者含めて2組。料理の提供速度は比較的早め(事前に酒田への移動を連絡していた為)ではあったものの、それでも2時間半は見込んでおきたい。(コース料理最後の子菓子提供時に最終電車の1本前の電車が10分後に出発するタイミングだったため、この段階で1時間以上の待機はさすがに辛いと思い子菓子をテイクアウトしてダッシュで店を後にした。)

特に複数人で食事を楽しむのであればやはり電車利用時は秋田、酒田共にゆっくりと最終電車での移動を覚悟しておきたい。

料理内容(参考)

       ある日のディナーフルコースと
ワインペアリング6種

ピエール・ジモネ

↑キリッとした酸と旨味がほんわかと続く
シャンパーニュ。

比内地鶏/にかほの湧き水/九条ねぎ
比内地鶏のメンチカツ
棒アナゴ/豚足

↑テーブルに配膳される前から美味しいで
あろう事が想像できるコンソメの香りが
ぷんぷんに引き立つスープ。その香りに
思わず写真撮り忘れでグイッと飲み干して
しまったにかほ軟水のコンソメスープは
真にダブルコンソメのような旨味味わい。
秋田市農家で作られる九条ねぎのソースを
のせたメンチカツは一口サイズながらも齧る
とジュワッと肉汁溢れる珍味なアミューズ。
テットドフロマージュに秋田男鹿半島の
ソテーした棒アナゴを入れパートフリック
で挟んだ一品はテットドフロマージュの中の
アナゴとも鰻とも異なる謎の食感。

玉葱/赤海老/魚介

↑上からかけた玉葱のムースがなんとまあ、
繊細で優しい味わい。ベースの魚介類は濃い
めの味付けで上下で対照的な旨味味わいが
楽しめて面白い。

甲州 GRACE

↑若干アルコール度数が低目で最後にほろ
苦さを感じる春の食材を連想させるような
ワイン。

鰤/大豆/ばっけ

↑燻製にして炙ったスモーキーな香り漂う鰤
に大豆とクスクス。蕗のとうのソース。
わお、ワインで春のイメージが膨らむ一皿。

パン

↑滅茶苦茶に熱い自家製パン。
食いしん坊向におかわりも可。
カルピスバターが酵母の香りが効いた風味
豊かな味わいで美味しい。

アルザス ピノブラン 2021

↑ほんのりとした甘い香りが印象的。

蕪/にかほ本ずわい/甘酒

↑オーブン焼きにした蕪と蕪のポタージュ。
本ずわいのほぐし身と甘酒の泡、せいこ蟹の
内子パウダーをのせた蟹風味の蕪ポタージュ
スープ。蕪のムース同様、こちらの一品も
やはり蕪が非常に優しい味わいで美味しい。

新政酒造 亜麻猫

↑道中、飽きる程にお目にかかったような
気がしなくもない新政酒造。日本酒らしく
ないほぼワインの味わいなのではと思える
独特の塩麹の酸味?が印象に残る。

平目/りんご/ジャパンブルー

↑盛り付け前にシェフが美味しく焼き上がり
ましたとの事でフライパン毎持ってくる。
お腹が空いているお客様の前にこんな香りの
良いパイ包みを持ってこられたらついつい
つまみ食いしたくなるのでこれは勘弁。
淡白な平目にソテーしたリンゴ、最後に八角
を削った一皿。微妙に旨味が足りてないなと
思うポイントをブルーチーズが苦手な人でも
口にできる臭みを抑えたソースが上手に受け
止めてくれるグルマンなら数秒で頂ける一皿。

南アフリカ グルナッシュ・ノワール 2021

↑牛タンの旨味余韻は濃い味わいのワインで
カバーするといったところだろうか。

牛タン/原木椎茸/マスタード

↑椎茸を使ったマスタードソースが牛タンに
よく合う旨味ソース。道中、ふくたちも何度
も食べてきた気がしなくもない口内さっぱり
とさせる野菜。

プロミス 2021

銀の鴨/キイチゴ

↑青森鴨胸肉にレバーを合わせたミンチ状の
お肉。木苺と黒トリュフのソース。仕上げに
国産トリュフを削った人参のリゾット添え。
凍らせたトリュフが熱で香りを立たせる。
ナイフを入れやすい鴨肉と人参の味わいを
感じるリゾットと共に美味い一皿。

茶葉セレクション

↑食後のお飲み物。前回訪問した時よりも
茶葉の種類が増えたような気がしなくもない。

安納芋/柚子/どくだみ

↑爽やかな味わいの柚子アイスにどくだみ茶
の入ったカリッとした飴チップは何とも表現
出来ない不思議な味わい。安納芋は完全に
スイートポテト。

レモンハーブティ

子菓子
(酒粕のブラウニー マカロン)

(撮り忘れ)

↑仁賀保駅を発車する電車の発車10分前
だった為に包んで持ち帰りで頂いたものの
口にしてから撮り忘れに気がつき終了。
共に一口サイズだったが、酒粕の効いた
ブラウニーも人参で色付けした生地の中に
干し柿をピューレにしたマカロンもしっかり
と人参と干柿の味わいを感じ取れる子菓子。

お土産品

↑写真上がレストランで頂いたパウンド
ケーキ。写真下が秋田駅ビルのトピコ2Fの
あきたくらすで販売している酒粕ブラウニー。
ブラウニーは秋田駅で販売しているので秋田駅
から酒田方面へ向かう場合は買い忘れに注意。

お店の場所・予約方法

JR羽越線 仁賀保駅から徒歩10分程度
※訪問希望日調整よりも訪問当日の移動手段を要検討する必要有。羽越線は日常的な遅れは勿論、2005年の脱線事故以降、強風による運転見合わせが頻繁に発生するので電車での移動は半分は運次第となる。(特に大雪の季節や9月の台風季節は要注意。)

※車利用による訪問で運転手含めてみんなでわいわいお酒を楽しみたい方、電車訪問で食事を終えたタイミングで電車が運転見合わせとなった場合は代行手配も受付てくれる為、複数人で訪問される場合は最悪、代行等を利用して秋田、酒田へ戻る事も覚悟しておきたい。

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:0184-74-7065

駐車場:有

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理 おまかせコース、コールドプレスジュース:1杯
会計:6,580円 (2022.08現在)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 ディナーフルコース、ワインペアリング:6種(量要調整)
会計:20,000円 (2024.03現在)

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