道後 海舟 – 道後温泉/日本料理

愛媛県

道後温泉で日本料理を
楽しむならここ一択⁉︎

伊予鉄道市内線の道後温泉駅から徒歩3分、飛鳥乃温泉のすぐそばに佇む料亭風の一軒。旅館が立ち並ぶ温泉街のなかに凛と構えるこの店は、道後という愛媛の玄関口で「愛媛の食を背負って立つ」という大将の覚悟そのままの佇まいを持っている。1983年に大将の父が松山市東野で創業し、繁華街一番町を経て2020年に道後へ移転。

大将の坂本紀征さんは「愛媛食材研究会」の会長を務める人物でもある。全国の食通が瀬戸内を目指して訪れる時代の到来を確信し、愛媛の生産者との連携を深めながら食材の底上げを牽引してきた。「海、山、川の三拍子がここまで美しく調和している県は貴重」という言葉は口上ではなく、毎回のコースで食べ手に体感させる力がある。

コースは12〜15品程度の少量多皿で完全予約制のおまかせ一本。食材はほぼすべて愛媛産で構成される徹底ぶりだ。今治・藤本さんによる神経〆の鱧を6時間酒蒸し出汁で仕立てた椀、愛南町・濱田さんの「活け越し神経〆」のクエ・ゴマサバ・イサキ・オオモンハタが並ぶ造り、伊予灘沖の大穴子の炭火炙り、四国カルストの清流で育つ天然スッポンと冬瓜の凌ぎ、60日間ドライエイジングの伊予産牛の肉料理、面河川産天然鮎の炭火焼き、来島海峡の天然鯛出汁で引く素麺、締めの宇和島鯛めし風ご飯——と愛媛の産地名が料理ごとに次々と展開される構成は、産地自慢の羅列ではなく坂本さんの確かな調理技術に裏打ちされた必然として成立している。

料理は全体的に力強いが、パワフルに押しつける方向ではなく魚味を引き出す方向に技術が向かっているのが特徴で、コースの終盤まで疲れずに高いテンションが維持される構成力がある。

筆者も25年だけでなんだかんだ仕事を見つけては3回程訪問させて頂いているが、今後も不定期ながら顔出したい一軒ではあるし、道後温泉に訪れる機会があれば、宿の食事を外してでも足を運ぶべき店として覚えておきたい一軒になる。

料理内容(参考)

ある日のおまかせコース

濱田さんの船上神経〆白甘鯛と新蕎麦米
甘鯛骨出汁 本山葵 酢橘

↑毎度、出汁に感動させられているような
気がしなくもない海舟の一皿。
白甘鯛たまらん。

来島海峡大島宮窪の漁師
藤本さんの神経〆鱧の葛打ち
80度で6時間酒蒸しした鱧の酒蒸し骨出汁
青柚子

↑「今日小ぶりの鱧でごめん」と坂本氏の
言動に反するくらいどうみても大物の鱧椀。
東京の日本料理店なら普通に大物と偽って
提供してそう。酒蒸し骨出汁美味!

・愛南町直送濱田さんの”活け越し神神経〆”
天然クエ チャイロマルハタ オジサン
・北条沖の神径〆丸ハギ
・伊子灘沖のケンサキイカと神経〆大穴子
レモン醤油 本山葵 酢橘 瀬戸内海塩

↑毎度毎度、お造りのボリュームが半端なく
そして美味い。コース前半でお腹にボディー
ブローを効かせてくるお造りの数々。

・四国カルストの綺麗な沢で育つ天然スッポン
北条産冬瓜 青柚子

↑養鼈場の鼈でなくとも非常にクリアな出汁。

長浜産 船上神経メサワラフライ
内子町産梨 中山町産柿 桑原地区産イチジク
伊台町産ぶどう 興居島産青みかん
実山椒ソース

↑実山椒ソースでフライの旨味引き立つ。

・来島海峡大島宮窪の漁師
藤本さんの神径〆天然鯛出汁そうめん
三國屋の極上海苔
二年ひね物そうめん 自家製柚子胡椒

↑やっぱり出汁が美味い。

•日本最高金賞 宇和町田之中地区産
中野さんと育てた新米
煮え花 宇和島鯛めし風
中谷さんの育てた卵黄漬け
天然スッポン雑炊 新香盛り
・大洲市の梶田商店の麦味噌汁 花ニラ
松山揚げ

↑〆のスッポン雑炊がお代わりしたくなる
美味さ。1000%腹パンになる日本料理店。

・内子町産製の出来立てアイス
中島産レモン”瑠の香”

↑レモンをしっかり絞る事で酸味が旨味に
大きく化ける最後まで抜かりない美味さ。

手土産

お店の場所・予約方法

伊予鉄道市内電車(城南線) 道後温泉駅から徒歩3分程度

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:089-915-6600

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 おまかせコース、山崎の天然水:1本
会計:21,000円 (2025.10現在)