の弥七 – 四谷三丁目/中華

東京都

コテコテの中華料理を避けたい
方におすすめの和中華

大通りから車力門通りに面した甲殻類専門店「うぶか」や日本料理店「車力門おの澤」の手前にあるお店でコンセプトは和中華。料理は夜のおまかせコース3 種。

ワインの選定は「慈華」とこちらのお店を行き来されているソムリエセレクト。残念ながらこちらのお店では慈華のように茶葉のメニューがないので筆者のような美味しいお茶で料理を楽しみたい方には少々残念に感じる。

料理はパリッとした揚げ方抜群の春巻きの中身はふきのとうで和食らしさを出した優しい味わいにしていたり中華料理定番のよだれ鶏ならぬよだれ鰹等、味付けは美味しいよだれ鶏を頂いた時のあの味わいなのだが、鰹との相性が想定外の美味しさだったりとありそうでなさそうな組み合わせの一品が連続する。

そうかと思えば、片栗粉を使用しないで作り上げたフカヒレの姿煮込み等はコッテリとせずサッパリとしていて尚且つ旨味が引き出された一品であったりしていて面白い。

見た目が派手な茄子唐辛子和えは想像以上に優しい程よい辛さであり胃を刺激しない優しい味わい。

ノドグロと豆苗の一品等はノドグロを箸で割いた時のノドグロ脂と豆苗の相性がよく合う。

麻婆豆腐も辛くない牛すじ煮込みに近い優しい味わいに土鍋御飯がよく合う。

デザートの杏仁豆腐も杏仁の種から仕込んでいるだけの事はあり非常に濃厚でさっぱりと美味しく頂けた。

コテコテの中華料理はきついという方に是非とも体験してもらいたい一軒であり筆者も数回訪問させて頂いている。

料理内容(参考)

ある日の33,000円コース

金柑中華粥

↑塩味に微量の唐墨が使われていてそこに
金柑特有の味と香りが混ざる胃を温める一品。

香箱蟹

↑見た目完全に和食の一品料理。美味いが、
味噌漬けした数の子と紹興酒漬けのジュレ
のインパクトが若干弱いのか和中華という
よりも和食の一品料理としてのインパクトが
強いと感じた一品。

焼豚

↑焼豚の焼き加減は勿論の事、匙の先端に
添えられたキルギス天然はちみつエスパル
セットのクリアでストレートな旨味が強烈
な印象に残る旨味。はちみつだけでも酒の肴
、いやワインの肴になりそうな食材。

春巻

↑海老、筍、蕗味噌を練り込んだ春巻きと
大分赤貝、高知葉ニンニク、山菜と湯葉で
和えた一品。プリプリな海老と適度な歯応え
の牛蒡をサクパリッとした皮で頂く美味一皿。

よだれ鰹

↑よだれ鶏の鶏部分を鰹に変形したの弥七
定番の一品。ベースにあん肝が敷いてあり
鰹と一緒に口に入れた時の味わいが何とも
言えない旨味な味わい。

鮑とフカヒレ

↑定番鮑とフカヒレの食材そのものの味わい
楽しみと調味料等を一切入れていない鶏出汁
ベースの優しい味わいの餡が胃に負担のかか
らないスッと入っていく味わい。

帯広アスリート豚

↑酒の肴になる一品。豚の熟成香が八角の
ような香りにペロリと箸が進む一品。

伊勢海老のチリソース

↑高知フルーツトマトをすり潰して作った
ケチャップ代わりのソースと酒醸(チュー
ニャン)の自然な甘味で仕立てたチリソース
が非常に印象的。味わいこそ異なるが、この
チリソースの仕立て方が昔、西麻布にあった
麻布長江香福筵のソースと調理方法が非常に
似ており美味しさと懐かしさを同時に感じた
ある意味インパクトの大きな一皿。

炒め物

↑山形牛サーロインを出汁で炊いてロースト
ビーフにしたものと台湾のA菜を蛤の出汁で
炒めた一皿。筆者自身も意外⁉︎だったのだが
この日一番感動した一皿になる。肉のサシが
綺麗だからなのか噛んだ時の脂分の口内の
広がり方と旨味甘味分が肉をソース代わりに
頂いている感覚になる素晴らしい一皿。

蟹炒飯

↑米以上にひたすら蟹、蟹、蟹と蟹身を食べて
いるような感覚になる贅沢な炒飯。ここまで
豪快に蟹身を入れた炒飯もなかなかない。

杏仁豆腐

↑ベースに紅まどんなのソルベを敷いた香港
スタイル⁉︎とされるブランマンジェのような
杏仁豆腐と程よい柑橘の香りのソルベで口内
スッキリサッパリ。

桃饅頭

↑黄身を潰して固めた繊細な味わいのほぼ
黄身な固カスタードが美味。
最後の最後まで手間手間なデザート。

お店の場所・予約方法

東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅4出入口から徒歩3分程度

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:03-3226-7055

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理:33,000円コース、ノンアルコールビール:1本
会計:40,777円 (2024.02現在)

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