柚木元 – 飯田/日本料理

長野県

四季折々に訪問したい
日本料理店

主要都市から訪問するのに交通の便が悪いのが難点ではあるが、それでも春夏秋冬に一度は訪問したいと思えるの日本料理店といえばこちらのお店になるだろうか。

こちらのお店は予約時に予算とどんな料理が食べたいのかを事前によく相談してから訪問するのがオススメである。筆者もなかなかこの地を訪れる機会がないため訪問時は旬の厳選食材を使用した店主に全ておまかせコースをリクエストして予約をしている。

↑各個室からの眺めは異なるだろうが、部屋によっては大阪の柏屋大阪千里山と似た雰囲気を出しており非常に落ち着いたゆったりとした時間が流れる空間造りとなっている。

この日頂いたツキノワグマと鼈の吸物、他ではなかなか体験できない味わいの松茸のおやき、客席の目の前で焼く稚鮎に天然鰻、〆のフルーツには滅多に入手できないとされるポポ等最初から最後の最後まで素晴らしいと思える料理の数々。

一元訪問かつ一人訪問にも関わらず最初から最後まで店主がほぼ付きっきりで対応頂いていたので申し訳ない思いと食に関する興味深いお話も聞けたので非常に満足感の高い一日となった。

どんなシュチュエーションでも満足感を出す長野県を代表する日本料理店であろう。リニアの開通で今後さらに注目度が増すお店となるのではないだろうか。

(2025年10月追記)
一休レストランでのみ予約受付している¥29,700松茸コース(松茸の季節に食通からの予約が集中する厳選食材のコースではない)を怖いもの見たさに予約して訪問。

(2026年3月追記)
服部中村養鼈場の鼈三杯を贅沢に使用した鼈づくしコースを堪能。松茸の時期がやたらと注目されている一軒だが、鼈料理定番の唐揚げや茶碗蒸しだけではない他の日本料理店ではなかなかお目にかからない鼈料理も提供される為、こちらのコースを求めてお店を訪れるのも悪くない。

料理内容(参考)

ある日の季節のおまかせコース

蕪と蒟蒻 胡麻酢味噌掛け

↑胡麻酢の甘味酸味が蕪と蒟蒻に相性良く
サッパリと頂けた先付。

松茸土瓶蒸し

↑今年最後の松茸との事で有り難く香りを
楽しんだ一品。岐阜高山の同様、飯田も
今年は夏に雨が降らず収穫が少ないようで
毎年予約争奪戦になる松茸コースも短期間で
終了したとの事。1個だけ入っていた鶏肉が
なんだかんだ旨味を放っていたと感じた一品。

猪のおやき

↑前回訪問した際に頂いた松茸のおやきも
美味いが、猪の肉汁がジュワッと飛び出る
もはや和風肉まんや小籠包といった表現が
合うような旨味なおやき。たかがおやき、
されどおやきと感慨深い記憶に残る旨味一皿。

天然鰤の塩焼き

↑美味い酒の肴。身の焼き加減と皮を噛んだ
時の溢れる旨味が印象的。天然ムキタケの
山葵醤油が塩焼き鰤のタレ代わりだろうか。

里芋の煮おろし

↑里芋とおろしのバランス感だろうか。
これは普通に美味しく頂けた一品。

信州牛ミスジ 紫蘇の実ソース

↑軽い歯応えに不思議と胃にもたれない肉汁
脂のミスジ牛。紫蘇の実ソースとの相性抜群。
どこまで信州野菜なのかは不明だが、棗、
黒豆、えりんぎ、菊芋チップス、ラディッシュ
、水菜、パセリが一口ずつ。
バターナッツ南瓜のドレッシングが野菜の
美味しさを増幅させる。

鹿の出汁の茶碗蒸し

↑和歌山市内の口コミだけ高評価なフレンチ
レストランで頂いた鹿のコンソメスープとは
天と地程の差があるクオリティの鹿の出汁。
出汁というより餡に近い舌触りだが、素晴
らしく優しいながらも肉の味わいを遠くで
感じる旨味な一品。

ツキノワグマと松本一本葱の鍋

↑予約困難な比良山荘を目指すよりも月鍋が
食べたければここを訪れるのも悪くない。
熊肉は勿論、一本葱の独特なシャキシャキ
とした歯応えが印象的で美味い。

天然キノコの御飯

↑コース前半で店主にシレッと猪ラーメン
食べますか?と聞かれリクエストしていた
のでプラス〆御飯が提供される事は完全に
想定外。キノコの旨味が程よく染みていて
美味いが完食したらさすがに食べ過ぎに
なるので残りはお包みで持ち帰り。

猪のラーメン

↑猪の骨を使った白湯スープと猪で作った
チャーシュー。小麦の香りをほのかに感じる
自家製麺と旨味チャーシューの口溶けが最高
の一杯。毎日食べていたら早死にしてしまい
そうなある種中毒性のある旨味ラーメン。
これは再訪してまた食べたい一杯かも。

秋映林檎の杏仁豆腐/自家製チーズケーキ/市田柿

↑一番印象に残る旨味は市田柿だろうか。
燻蒸(硫黄で炊いてカビを防止する作業)
して干し柿にしていく過程の状態で市販
される前の状態。渋が抜けたフレッシュ間を
楽しめる旨味が詰まった柿。
ご馳走様でした。🙏

ある日の松茸コース

秋の八寸
(ヌメリスギタケモドキの南蛮
/生松茸味噌漬け
/子持ち鮎の照焼
/信州牛と一緒に炊いた正源寺キノコ
/クロカワキノコおろし和え
/イクチレバ刺し仕立て/アケビの唐揚げ)

↑初っ端からキノコずくしの八寸。
生松茸味噌漬けとイクチのレバ刺し仕立て
は非常に印象に残る一品。

松茸の土瓶蒸し

↑松茸と松茸出汁、美味。

松茸のおやき

↑相変わらずの出来立て熱々おやき。

松茸のフライ

↑傘元と蕾。傘元は香り、蕾は歯応えを
楽しむ松茸フライ。

松茸の茶碗蒸し

松茸と銀杏の土鍋ご飯
/信州牛と松茸の肉巻き/胡瓜辛子漬け/蕪浅漬け

↑すき焼き割下味付けの肉巻きが酒の肴。
味噌汁の中にもオオツガタケとクリタケ。
最初から最後までキノコづくしのコース。

栗と餡子のババロア
ルバーブミルクの最中アイス

↑デザートまで茸かと思いきやここは秋の実。
ご馳走様でした。🙏

ある日の鼈コース

おこぎと鼈の首肉

↑サッと茹でた鼈の首肉に土佐酢ジュレを
掛けたものとラディッシュとウドを添えた
先付から。キュッキュとした食感が印象に
残るおこぎと独特の弾力歯応えのある鼈首肉
の何とも言えない相性。初っ端からすごい。

鼈の御椀

↑旬の時期故か鼈脂ウマ〜の一言。ここまで
濃厚で臭みない鼈出汁の旨味を引き出す
日本料理店はお初かも。マジたまらん一杯。

鼈のお造り

↑この日一番感動した一皿かもしれない。
鼈の前足にあたる肝、碑臓、内臓脂肪、
腕軸、腸、赤身等鼈の食せる部位をふんだんに
盛り合わせた北九州のウォータークラブ
提供される味覚チェックセットのような一皿。
めちゃめちゃ手間のかかる一皿のようで当日
多数の予約が入っていると提供するのが
難しいとされる一皿。
時々口にする肝でさえクリア感が半端ない。
食材生産者でさえなかなか口にしない部位も
提供される鼈をこよなく愛する方向けの一皿。

鼈の甲羅肉と鼈の卵

↑ユッケ状の鼈肉と軽い歯応えでプチッと
割れる鼈の卵。すごく品の良い味わい。

鼈の塩焼きとタレ焼き

↑白焼きタレ焼き鼈に花山葵とクレソンを
添えたまさに源平焼き。写真で見る以上に
ポーション大きく食べ応えある鼈ステーキ
という表現が合うジューシーな一皿。

鼈のつくね

↑アスパラソースとフルーツトマトをのせた
鼈のつくね。これもなかなか他では味わえない
鼈脂の旨味を感じる一品。

鼈のエンペラと足の唐揚げ

↑他の日本料理店が積極的にやりたがらない
エンペラの唐揚げ。噛むと鼈の旨味をしっかり
と且つエンペラ特有のゼラチン質も残るまさに
旨味の塊。

根セロリの寒天寄せ

↑お口直しの思わずわぉと唸るセロリ感半端
ないけど品の良い味わいの一品。

鼈鍋

↑京都大市で見るような大きな鼈鍋。
鍋撮り忘れたのだが、これでもかという鼈の
量に若干引いてしまう一品。
当然⁉︎だが、これ一杯だけで終わらないのは
言うまでもない。

鼈雑炊

↑昔友人に作ってもらったシンプルな鼈雑炊
も美味しかったが、やっぱりプロが作ると
まるで別物のように化ける美味な鼈雑炊。
出汁に優しく味付けした雑炊と源助かぶ菜の
漬物でスプーンがとにかく進む、進む。

マイヤーレモンのゼリーとババロア

↑長野中川村の酸味効かせたマイヤーレモンの
ゼリーと甘めなババロアの二層デザート。
ご馳走様でした。🙏

お店の場所・予約方法

・JR飯田線 飯田駅から徒歩3分程度
・高速バス 新宿から飯田駅まで4時間強
・高速バス 大阪から飯田駅まで4時間強

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:0265-23-5210

駐車場:有

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間半程度(ランチタイム訪問)
注文した料理 季節のおまかせコース
会計:時価(2023.11現在)

滞在時間:およそ2時間半程度
注文した料理 一休限定松茸のコース、酒類10杯程度
会計:¥69,685(2025.10現在) ※会計は2 人分

滞在時間:およそ2時間半程度
注文した料理 鼈コース
会計:時価(2026.03現在)

※希望予算に応じて対応頂けるので予約時に要相談。