龍寿し – 浦佐/すし

新潟県

全国屈指の「魚沼前寿司」

上越新幹線の浦佐駅からタクシーで10分程、南魚沼と魚沼のちょうど中間に位置する大崎集落の旧県道沿いにある鮨店。周囲は住宅と田圃が広がるだけで「ここに名店が?」と思わず首を傾げる立地。

記憶が確かなら定期的に訪問している福島いわきの鮨いとうを訪問した際にたまたま同席した全国の鮨店を食べ歩くお客様から東京広尾の鮨良月と今回紹介するこちらを挙げられており前々から気にはなっていたのだが、なかなか機会が無く今回旅程上、よ〜やく訪問出来そうだったので予約をして訪問。

2021年7月にリニューアルし、出前・宴会主体の町寿司から一転、コの字形カウンター9席の予約制鮨店に生まれ変わった。2代目大将は佐藤正幸さん。ミシュランガイド新潟2020特別版掲載、新潟ガストロノミーアワード特別優秀賞(新潟県21,000店中わずか17店舗)を受賞している。香港の著名美食家・蔡瀾(チャイ・ラン)氏が「日本一の寿司屋」と評したことでも知られる一軒。

店のコンセプトは、江戸前の技と地元南魚沼の山の幸を掛け合わせた「魚沼前寿司」。海から遠い山岳地帯というハンデを逆手に取り、全国の漁港から直接仕入れる魚介と、黒舞茸・山菜・魚沼わさびなど地元食材を組み合わせた、ここにしか存在しない握りを提供する。

シャリは1年以上寝かせた南魚沼産コシヒカリとこしいぶきのブレンド。砂糖を極力使わず米本来の甘みだけで仕上げており、ネタとの一体感がある。わさびは八海山伏流水で育った魚沼わさび。こういった細部への手の入れ方が、結果的に握り全体の底上げに繋がっている。

コースはつまみ数皿と握りの構成。大将のお話では2ヶ月に一度のペースでメニューは更新。この日頂いたトロに焼いた黒舞茸を合わせる握り、ニシバイ貝にウド等、一見すると奇抜に映るが食べてみると至極まっとうな美味さで、山の食材が魚介の旨味を高める役割を担っているとわかる。決して奇をてらった仕事ではない。

東京や新潟市内の鮨店とは別の軸で評価すべき一軒で、これだけのオリジナリティを持った握りをこの価格帯で出すのであれば、遠征のコストを差し引いてもなお余りある満足感がある一軒になる。

料理内容(参考)

ある日のおまかせコース

越後姫/インド鮪の赤身で作った生ハム/
マスカルポーネチーズ/南魚沼蜂蜜/山北胡桃

↑料理の説明を聞いてる時点で金沢の木場谷
提供された記憶に残る変態感高めの一皿に
近い味わいである事が容易に想像できる一皿。
味わいは秋田エッフェで数年前に頂いた苺を
まいた本カサゴの一皿に近い旨味で初っ端から
テンションが上がる。

佐渡 南蛮海老

↑南蛮海老の上に頭と殻を砕いてのせた一貫。
前日に再訪した登喜和鮨の南蛮海老と同じ
くらい口の中で旨味がグルグル増す美味しさ。

大崎菜と富山湾蛍烏賊のペペロンチーノ

ガリと山葵

↑わさび菜ではなく山葵の花と茎の部分。
少々辛味のある山葵とガリ。

新潟 スミイカ

↑イカの甘味しっかりと。

青森尻労 本鮪

↑大間、三厩、小泊はあるあるだが、あまり
食べ慣れていないからか尻労の鮪は初耳。
舌にのせると登喜和鮨で頂く究極の一貫、
山北桜鱒のようなジワ〜りと溶けてくヤバい
一貫。大将のお話では青森からの直仕入れ
との事で安定的に変態感高めの一貫が提供
できるとの事。ガツンと記憶に残る味わい。

熊本 コハダ

↑一週間寝かせのコハダと中に南蛮海老を
砕いたおぼろを入れた一貫。

北海道寿都 桜鱒

↑山北かと思いきや北海道桜鱒。
上には魚沼コシヒカリの藁で焼いたかおりが
のせてありこれも美味。

桜と鯛とお餅の茶碗蒸し

↑桜特有の旨味味わいで口内リセット。

青森大間 紫雲丹

インド鮪 黒舞茸

↑黒舞茸が二段階に仕込んであり焦がし、
揚げの旨味食感と鮪の旨味がクロスする。
旨味を外さない仕上がりの一貫。

佐渡ニシバイ貝 ウド

鰆と蕗のとう味噌焼き

↑蕗のとうの苦味が効いたソースが印象的。

佐渡 加茂湖 牡蠣

兄弟寿し以来の加茂湖牡蠣。

寺泊 ヒラメ 芹

千葉 蛤

あん肝

↑北海道あん肝も美味いがそれ以上に八海山の
純米大吟醸で漬けた錦糸漬けがメチャ酒の肴。
白飯の上に少量のせて食べたくなる珍味系。

西対馬 穴子 和歌山ぶどう山椒

↑フワトロ煮穴子に山椒。

新ワカメと蛤出汁のお吸い物

中トロ巻き

↑中トロと山葵の茎と花を合わせた巻物。
魚脂を山葵の茎と花がギュッと受け止め
サッパリとした味わいになり美味い。

玉子

↑佐渡南蛮海老を入れたデザート感覚の
プルフワ卵焼き。ご馳走様でした。🙏

お店の場所・予約方法

JR上越新幹線・上越線 浦佐駅からタクシーで10分程度
JR上越線 五日町駅からタクシーで10分程度

※西口東口共にタクシーのりばはあるが、タイミングによっては一台も止まっていない時もあるので要注意(片道2,500〜3,000円程)

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:025-779-2169

駐車場:有

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理 おまかせコース、村上茶アイスグリーンティー:1杯
会計:16,940円 (2026.03現在)