安春計(あすけ) – 福岡・薬院/すし

福岡県

大将の握りは銀座きよ田二代目店主の腕と技を受け継ぐ鮨

カウンター6席の店内。

初めて訪問した際に感動させられるのはやはりシャリを口に入れた時の口溶けだろうか。ここ最近滅多にお目にかかれない素晴らしい口溶けに感動し思わず大将との会話が弾む。大将自身も銀座きよ田での修行時代に二代目店主のシャリの完成度に感動させられた一人であり何とかしてこの技を盗みたいと思い、毎日調理場で使用した米の量や調味料の減り具合を徹底的にメモしていたそうだ。そのあまりの執念深さに二代目店主も最後は折れレシピを教えてもらい技を受け継ぐ事ができたとか。

また、大将の修行時代に定期的に銀座きよ田へお客様として来店していた銀座久兵衛の大将やすきやばし次郎の大将との交流もあり、それぞれの大将が作るシャリのレシピもこちらの大将は把握されているのだそう。

砂糖不使用、塩と酢で作られるシャリ故に人によっては漬けの一貫等は喉が乾く辛さと感じるものも一部あるかもしれない。

シャリ、ネタ共にここ最近の鮨店と比較すると握り一貫あたりの量は大き目。そのため、ランチタイムにそれなりの食事をして訪問すると最後の方はかなり腹パン状態になるので少食な方は握りに入る前にシャリ、ネタ小さめで予め指定しておいた方が最後まで楽しめる。

料理内容(参考)

ある日のおまかせコース

ボラの白子

↑いきなりの珍味。
最初の一品で今日は痛風コースになる
事は間違いなさそうだ。

対馬ヤイトカツオ 五島列島アラ

↑見てるだけで脂テカテカのヤイトカツオ。
やはり旨味は鰹とは別物、美味い。
福岡でアラというと東京のクエの事だったか?
美味しんぼでもこの話題が挙がっていたよう
ななかったような…。

大葉と大根の細切り巻き

↑毎回つまみの途中で出される細切り巻き。
口内の魚脂を一旦リセット。

蝦夷鮑

↑グツグツ煮詰めた旨味鮑の提供が最近は
多い中こちらで頂く鮑は肝、身共に口当たり
さっぱりと頂けた一皿。山葵がよく合う。

大根 モロ 雲丹

↑こちらのお店の定番は大根と胡瓜だが
時期が外れたのでこの日は大根のみ。
再度口内サッパリとさせる一品。

平貝

↑香り強めな大葉と程よい火入れの平貝。

あん肝

↑何度も訪問しているはずなのだが、この
一品だけは外れる事がない至高の旨味珍味。
20年以上の付き合いになる卸業者から毎度
仕入れているそうでいつも美味しく遠くで
痛風の恐怖を感じながら頂く一品。

もみじ鯛

↑噛めば噛むほど甘み旨味がグルグル。

漬け

↑他店と比較してもシャリネタ共に毎度
大きいと感じる一貫。大きい故に若干辛いと
感じてしまう漬けもこのお店の特徴だろうか。

こはだ

↑やはりシャリネタ共に大きなこはだ。

千葉富津 煮はまぐり

↑立派なはまぐりは口内に旨味が広がる一貫。

金目鯛

↑脂が薄くのっていて丁度いい味わい。

ヤリイカ シンイカ

↑シンイカはすっきりとした味わい、この日
頂いたヤリイカはねっとり感と甘さが半端
ない一貫。同時に提供されてもまるで別物。

↑普通に美味しい。

赤貝

↑ひもと身の食べ比べ。
旨味はひもにありといったところだろうか。

寒鰆

↑脂ののり方が同じ鰆でもやはり違う一貫。

車海老

↑噛んだ時の甘みと適度な歯応え。
身が大きく美味い車海老。

中トロ 漬け

↑砂糖不使用のシャリかつ漬けの組み合わせ
故に、非常に辛いと感じた一貫。

焼穴子

↑塩柚子、タレの2種。

水菓子

↑毎度メロンと思いきやこの日は秋王柿。
もう数日寝かして熟させても美味しいらしい
が歯応えある状態でもこれはこれで美味い。

お店の場所・予約方法

福岡市地下鉄七隈線・西鉄天神大牟田線 薬院駅から徒歩3分程度

予約方法:電話予約

TEL:092-716-6688

駐車場:有

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度

おまかせコースのみ

注文した料理 おまかせコース、お茶

会計:22,000円 (2023.11現在)

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