大阪にある京都の日本料理店

谷町九丁目駅最寄り出口から徒歩5分程の住宅街にある日本料理店。

カウンター席7席のみの店内。2024年7月現在、料理はおまかせコースのみ。

ドリンクメニューはワインボトル20万円台を頂点にその他は一般的な料理店とほぼ変わらない値付け。

店主は京都丸山や名店「飯田」で修行経験を持つ。料理コメントにも一部記載しているが、大阪の日本料理店ではなかなか出会えない〆の御食事まで胃に負担のかからない優しい味わいが続く事に初めて訪問すると驚かされる。

あまりに優しい味わいの連続に帰り際に店主に伺ったところ、店主も他の日本料理店を訪問した際、途中で胃が疲れるコース料理は極力提供したくないとの事。良い意味で抑揚が無いからこそ最後まで身体が受け入れる料理なのだろう。

上記の通り、筆者のような途中で胃が疲れるコース料理を避けたい方、最後まで美味しく日本料理を堪能したい方におすすめの一軒になるだろう。

料理内容（参考）

ある日のおまかせコース

山芋寒天寄せ　雲丹

↑山芋と5種のジュレのバランスによるもの
だろうか。雲丹の美味しさを引き立てる
味わいになっていてさっぱりとして優しい
味わいで美味。

焼茄子　スジアラのお椀

↑スジアラの独特なコリコリとした食感に
燻した香りが半端ない茄子と京都料理店で
頂くような繊細な味わいの出汁がたまらない。

イサキ　ケンサキイカ

↑ケンサキイカの刀打ちによるものだろうか、
アオリイカのような甘味を感じたイカと
醤油無しで頂ける皮目燻したイサキが美味な
お造りの一皿。

枝豆の飯蒸し

↑米に枝豆と唐墨の旨味が適度に融合して
いてふんわりとした優しい味わいで美味しい。

伊賀牛　冬瓜　金時草

↑素材の持つ旨味を引き出した薄味の餡掛け
肉料理。口の中で濃くなって疲れてきたという
印象を全く持たない事に後半も期待高まる。

白甘鯛酒蒸し　土佐酢餡掛け

↑ネギと黒七味で優しくパンチを効かせた
味わいが印象に残る。

玉蜀黍のすり流し　蓴菜　柚子削り
蒸し鮑　肝醤油　クレソン胡麻和え
土佐酢に漬けたトマト

↑若干の出汁加えてのばしたとされる
ゴールドラッシュのすり流しが適度な甘さで
蓴菜とバランスがとれていて美味。

　賀茂茄子と淡路鱧　湯葉

↑薄味の出汁に優しい味わいの湯葉と鱧。
後半も期待通り胃が疲れる事無く美味しく
頂け筆者としては非常に好印象なコース。

御食事
（夏牛蒡と刻み海苔のご飯）

↑香の物で頂いた山形味噌で和えた水茄子と
奈良漬の一皿でようやく若干ガツンとくる
味わいの一品が登場。対照的に海苔と牛蒡
の香りが効いたご飯は薄味で美味。

水菓子
（宮崎マンゴー/パイナップル/
シャインマスカット/白ワインジュレ）

↑この組み合わせは比較的定番だが何度
食べてもさっぱりとした口当たりで美味。

大阪メトロ谷町線・千日前線　谷町九丁目駅6出入口から徒歩5分程度

予約方法：電話予約又はネット予約

滞在時間：およそ2時間半程度
注文した料理　おまかせコース、徳島神山すだちサイダー：1杯
会計：28,440円（2024.07現在）