日本料理 たかむら – 秋田/日本料理

秋田県

江戸料理?たかむら料理?

飲食店の中でも訪問難易度が高くなるのは一元さんお断り、会員制のお店訪問であろう。自分が住んでいる都市近郊であれば何とかなる事もあるが出張先となると簡単ではない。今回紹介するお店も食べ歩き好きが全国から訪問する名店であり筆者も訪問してみたいと思っていたのだが、運良く秋田県内の飲食店店主が手を差し伸べてくれたので紹介したい。

初訪問で印象的だったのは、口元に近づけた時に美味しいを香りで感じ取れる椀物と比内地鶏のミンチを皮に包んだ炭火焼きのスペシャリテだろうか。

こういうお店は定期的に訪問する事で自分好みの料理が徐々に完成形に近づいていくのだろうかと思えたのが正直なところだ。一度訪問できれば会員登録できるので出張で訪問した際に空席があれば再度訪問してみたい。

料理内容(参考)

2回目訪問時のある日のおまかせコース

八寸
秋田県産経産牛 生ハム仕立て/
富山滑川 蛍烏賊炙り/大黒占地/
菜の花の昆布締め/アサリと春菊の胡麻寄せ/
バチコの炙り/インゲンのお浸し/丹波黒豆/
特製卵焼き/バイ貝/

↑京料理とは異なる華やかさを放つ八寸。
牛をハムと錯覚させるその表現力は美味いを
通り越してあっぱれな一品。
優しい味わいの特製卵焼きや炊いたバイ貝も
甘味豊かな一品。バチコの炙りを食し始める
頃には対して飲めない筆者も日本酒オーダ。

日本酒

↑この日の秋田市内は寒いを通り越して外を
歩いていると痛いくらいの強風。
ということで温めてかつ料理に合わせるお酒
おまかせでこちらを選定。

小柱の黄金焼き

↑どこから口にしてもまんべんなく小柱が
入っていて美味い黄金焼き。

秋田県産あん肝ペースト

↑ドストレートなレバーペースト状のあん肝。
大将のお話では秋田は訪問した3〜6月初旬
頃までが良い安康がとれる時期なのだそう。
ただし色鮮やかな安康のオレンジ色の脂が
抽出できるかどうかは一晩様子を見てからで
ないと提供可否の判断もつかないようなので
毎回必ず出せるものでもないとの事。
珍味すぎて飲めないくせにやたらと日本酒を
求めたくなるのはなんなんだろう。

お椀
(秋田県産安康/静岡筍/九十九里蛤)

↑噛めば噛むほどに濃い旨味が溢れ出る
大ぶりの蛤と出汁が美味。

お造り
(秋田県産ヤリイカ/海苔で巻いた鳴門造り/
青森三厩本鮪/神奈川佐島鯛塩水締め)

↑鳴門造りは口にした時に全体に海苔の
味わいが広がるからなのか地味に好印象。
三厩鮪もお造りで提供される鮪としては脂が
のっていることがハッキリと分かるレベルの
高い味わいの鮪で美味い。

焼き物
(京都合鴨 塩胡麻特製タレ)

↑ドライ無花果を使用したキレのあるタレが
合鴨の美味しさを引き立てる一皿。

新玉葱のスリ流し

↑牛乳も生クリームも使用していない新玉葱
の甘味だけで表現した、たかむら特製オニオン
グラタンシチュー。おぉ、完全な引き算料理。
完全に心持っていかれる一品。
まるで東京広尾のトレイスで頂く一皿のよう。

秋田県産黒海蘊 秋田毛蟹 うるいのお浸し

↑歯応えある黒海蘊と毛蟹、酢のバランス感
だろうか。口内さっぱりとさせる一皿。

揚げ物
(北海道産天然帆立のフライ/
モルドバ産スターレットキャビア)

↑もう完全にフレンチ???大ぶりな濃い
甘味の帆立を優しく包み込む塩気控えめな
キャビア。タルタルソースは他では味わった
事のないオリジナルなソース。

特製つけめん

↑〆はまさかのつけ麺。叉焼、温玉、小松菜。
きばさを練り込んだ麺に昆布出汁のつゆに麺
を潜らせた時の味わいは何とも言えない幸福
の時間。記事にしていないだけで筆者もつけ
麺、ラーメン店は時々訪問しているがこの味
わいも他では経験した事のない一品。

苺大福 茄子

↑苺大福以上に茄子が茄子なんだけど茄子
じゃない珍味系の甘味で記憶に残る一品。

お店の場所・予約方法

JR秋田駅からタクシーで10分程度

予約方法:電話予約

TEL:018-866-8288 ※紹介制、会員制

駐車場:有

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 おまかせ料理、地酒:1杯、すだち割り:1杯
会計:19,180円 (2022.08現在)

滞在時間:およそ2時間半程度
注文した料理 おまかせ料理、鉄観音茶:1杯、日本酒:半合
会計:18,198円 (2024.03現在)

error: Content is protected !!