鮨舳(すしとも) – 高松・瓦町/すし

香川県

お店の空気感、鮨の美味しさは
銀座の名店と瓜二つ

初訪問時はお恥ずかしながら店名が読めなかった筆者。鮨の美味しさは高松の中でもトップに位置する鮨店であろう。つまみと握りのおまかせ、握りのみのおまかせ、食べたいネタだけを自分で選ぶ3択方式となっているのでその日の気分次第で選ぶのがいいだろう。

赤酢のシャリと漬けとの相性が何とも言えない味わい。この日頂いた脂の多いノドグロと松茸の相性抜群な巻物も素晴らしい。他の鮨店ではなかなかお目にかからない「ひよこ」も鮨舳名物の一貫だろうか。

カウンターオンリーの店内、大将と美人女将。お店の雰囲気は銀座トップの名店と瓜二つ。鮨好きなら一度は訪問してもらいたい一軒だ。

料理内容(参考)

※2017年より店内写真撮影禁止。
※2025年8月現在、料理の写真撮影は可。

ある日のつまみと握りのおまかせコース

[つまみ]

イシガレイ

↑普段はマコガレイ、この日はイシガレイ。
塩or醤油で淡白な味わいからスタート。

白ミルガイ

↑めちゃ濃厚な旨味が詰まった貝。美味。

穴子の粕漬け

↑普段目にする銀鱈の粕漬け等とも異なる
穴子特有の風味が効いた粕漬け。

秋刀魚

↑下には秋刀魚のわたで作ったソース。
例年よりも早く脂ののった秋刀魚が来たようで
このまま旬の時期に向かって脂がのって
くれればいいのだが、逆のパターンもあるよう
でこればかりは天任せ、運任せの海の恵。

小豆島 黒鮑 雲丹

↑同じ場所同じ餌を食している鮑と雲丹。
口の中で放物線を描くようにグググッと
旨味が広がる一皿。

いくら

↑かつお出汁に醤油を入れて漬けた薄めの
味付けイクラ。毎度このイクラに感動して
いるような気がしなくもない。

[握り]

メイチダイ

しず

↑頭混乱しそうな程に呼び名があるエボダイ。

甘鯛 昆布締め

↑訪問時に必ず食したくなる昆布締めの鯛。
しっかりと昆布の旨味が沁み出てくる一貫。

ホッキ貝

↑めちゃ脂のってて美味い。
これはついついお代わりしたくなる一貫。

大トロ

↑おっ、薄切り2枚重ねの大トロ。
熊本にある鮨中村のようなスタイル。

新子

↑シャリとネタの間に少量のおぼろを挟んで
旨味を効かせた新子。

↑魚へんに春なのに脂がのっているのは秋冬
の鰆。表面軽く炙ったスモーキーな一貫。

佐田岬 赤雲丹

↑つまみで頂いた雲丹も美味いがそれ以上に
甘味く濃厚な赤雲丹。めちゃ美味!

煮穴子

↑脂ののったとろ〜り口溶け穴子、美味。

焼き穴子

↑海苔で巻いたプルプルな穴子。同じ穴子で
口にした時の印象が大きく変わる鮨舳穴子。

アスパラ巻き

↑青海苔を含まない福岡海苔で巻いた左右で
異なる生アスパラを使用したアスパラ巻き。
かっぱ巻きや山葵巻きとも異なる風味味わい。

玉子

↑鰆と芝海老のすり身と山芋をブレンド
して和三盆で仕上げた玉子。フワフワとした
スポンジ感のあるデザート玉子。

ひよこ

↑他店でなかなか目にしない可愛らしい
形のひよこ。昔は卵焼きが売り切れた時の
代用として提供していたとされる一貫。
ゆで卵の黄身を一旦取り出しておぼろと
一緒にすり潰して再度戻す地味ながら手間の
かかるひよこちゃん。

ある日の握りのみのおまかせコース

新烏賊

↑味以上にやたらと美しいフォルムが印象に
残った新烏賊。

イシガイ

小豆島 赤雲丹 熟成

↑熟成させた今年最後の小豆島雲丹。
こちらで何度も食しているはずなのだが、
これほどの華やかさ(フルーティ)な味わい
を引き出した雲丹は人生初。2日遅いと苦味
が出て不味くなるようでこの絶妙なタイミング
での入手は当たり前だが取り合い状態との事。
必ずしもこの時期に訪問したからといって
食せるものでもない記憶に残しておきたい味。

渡り蟹アスパラ

↑蟹身に一切味を添加せずスライスした
アスパラに小豆島オリーブオイルと塩を添加
して合わせた巻物。

天然車海老

↑茹でた後の刃打ちにより均等に口の中で
ほぐれていくどこを噛んでも最後まで美味な
大物車海老。この日は筆者以外は全員つまみ
と握りのコースだったが、車海老は提供され
てない事もあり、ついつい他のお客様にも
追加注文で勧めていたような気もする一貫。

小柱

↑キャパオーバーな程にのせた小柱軍艦巻き。

福岡 鰆

↑前月に訪問した時から旨味が
グッと変化していて面白い一貫。

福岡 炙り鰆

↑皮目を炙った鰆。皮目に旨味が集中の一貫。

知床 いくら

↑相変わらず品の良い出汁に染みたいくら。

北海道根室 大トロ

↑塩で脱水した大トロ。

しず

↑酢橘で軽く締めたエボダイ。

青森小泊 赤身 漬け

背トロ

↑赤身とトロのいいとこ採りしたような
味わいの背トロ。

ままかり

↑ここ数年、こちらでお目にかかったことの
ない瀬戸内ままかり。見た目はほぼコハダ。
若干砂糖を入れて締めた一貫。

鮪のすき身

↑背トロのとなりにある脂ののったすき身。
スジに旨味。

ホッキ貝

↑噛めば噛むほどに旨味が出てくる一貫。
炙った切れ端もサービスでちゃっかり😋。

愛媛佐田岬 赤雲丹

↑小豆島雲丹とはベクトルが完全に異なる
方向の濃厚で甘い雲丹。

松茸秋刀魚巻き

↑鮨舳名物、秋の味覚ダブル巻き。
秋刀魚が久々に提供できるようになったから
という事もあってか数年振りに見た一品。
大将も今年初めて巻いたようで…。
秋刀魚脂と松茸の香りでグッと旨味が増す
甘味の強い福岡海苔で巻いた一品。

煮穴子

↑表面軽く炙ったフワッフワの煮穴子。
岡山の魚正を訪問した際にも説明があったが、
25年は瀬戸内でとれる穴子の質が悪く
数少ないようで韓国であがった穴子を使用。

焼穴子

↑頭から焼き上げた穴子に青のりが入った
愛知海苔で巻いた軽い歯応えのある焼穴子。

玉子

↑鰆、芝海老のすり身、山芋、和三盆、
大分卵の卵黄多めに入れて焼き上げた
カステラとブリュレの中間程の食感の
デザート系玉子。

おぼろ巻き

↑訪問時期が毎年同じだからなのか、壁に
掛かっている札に常時あるように思える玉子
、ひよこ、おぼろ巻き、鉄火巻き、干瓢巻き
から何となく毎度追加を選択しているような
気がする筆者。この日はおぼろ巻きをオーダ。
きちんと車海老を擦り潰して和三盆で仕上げ
た非常に品の良い味わいの巻物。

お店の場所・予約方法

琴電琴平線・長尾線・志度線 瓦町駅から徒歩2分程度

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:087-833-9377

駐車場:無

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 つまみと握りのおまかせコース、ひよこ(追加):1、水出し緑茶:1
会計:34,000円 (2025.08現在)

滞在時間:およそ1時間半程度
注文した料理 握りのみのおまかせコース、おぼろ巻(追加):半量1、麦焼酎:1杯、お茶
会計:34,500円 (2025.09現在)

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