鮨 すがひさ – 虎ノ門ヒルズ/すし

東京都

鮨×タイ=イノベーティブ

溝ノ口から24年1月に虎ノ門ヒルズ駅直結のステーションタワー4Fに移転した鮨すがひさ。

溝の口にお店があった頃は普通の鮨と月数回イノベーティブ鮨を提供していたが、ヒルズ移転後はイノベーティブ鮨にフォーカスして営業。現在はカウンター6席のみ夜は2回転営業となる。

24年5月現在は平日のランチタイムのみリーズナブルなちらし寿司等の提供もある。

筆者は3月に訪問した新潟新発田にある鮨登喜和で大将から挙がった店名だけに好奇心で一度訪問してみたくなったので試しに訪問。

大将のお話では溝の口にあった頃から通って頂いているお客様からも普通の鮨とイノベーティブ鮨でどちらがいいのか意見が半々に割れるようで面白い。

訪問日は最初の一品目からもはやタイ料理。鮨を食べに来たという感覚がなくなるが、鮨とタイ料理がここまで上手く融合したお店は他では見かけない。

たまのデートに連れていくと普通の鮨と全く異なるが故に大失敗となりそうなお店ではあるが、美味しい鮨店を食べ歩いている、普段と違った刺激が欲しいと感じている方にふとすすめてみたくなる味わいなのかと思えた一軒になる。

料理内容(参考)

ある日のおまかせコース

ミエンカム

↑牡丹海老を使用したタイの前菜料理。
タイ料理特有の辛さを感じる一品から
いきなりタイ料理の世界観へ引き込まれる。

蛍烏賊

↑酢味噌ではなくタイのタオチオ、お酢の
代わりにライム、レモングラスのソースで
仕立てた一皿。既に何を食べに来たのか混乱。

しめ鯖の生春巻き

鮨登喜和の大将が参考にしたとされる
海苔巻きもどきの原案の一品登場。
料理はお決まりのパフォーマンスの後に。
しめ鯖、なます、大葉だっただろうか。
味わいは完全にタイ料理の世界観。
それでも登喜和が参考にされただけの事は
あってか、口に入れた時の旨味の広がり方等
共通する部分もあって面白い。

グリーンカレーと河豚白子の茶碗蒸し

↑そのままご飯にかけて食べたくなる辛さを
抑えた優しい味わいのグリーンカレー。
鮨店定番料理なのにタイ料理を食べる違和感。

タコダモン

↑蛸をカルダモンで煮たタコダモン。
カルダモン特有の香りと比較的薄味に美味しく
仕上がっている蛸なのだが、普通の鮨店で
頂く蛸やわらか煮が妙に恋しくなる一品。

鯨のユッケ

↑胡麻油を使わずタイの唐辛子オイル、大蒜
等を使って仕立てた一品。おぉ、ここで若干
理解出来る旨味な一皿に出会えた気がする。

ガリ

↑パパイヤと生姜を甘酢に漬けたガリ。
程よい刺激になんだかんだ箸が進む。

マコガレイ

↑マコガレイの上にのせたパクチー、ミント、
ライムで鮨が鮨でなくなる感覚の一貫。

スミイカ

↑美味いが上にのせた塩味でやっぱり
鮨とは別物を頂いているような感覚。

赤身

↑クミンの香りプンプンな赤身。

平貝

↑上にはムーチーの葉に胡椒だっただろうか。

クロムツ

↑こちらは謎の甘味が印象的。

↑青唐辛子を炊いてエスニックバージョンの
柚子胡椒、間にはバイマックルコブミカンを
塩で炒った物を挟んだ一貫。なかなか経験
出来ない味わいだけに印象に残る一貫。

となりの中トロ

↑有名アニメのあの姿に似せた一貫。タイ料理
のラープを分解してイメージ化。タイスパイス
を練り込んだネギトロと中トロとシャリの
間に入ったプチプチと弾ける謎の食感は餅米
を炒ったカオクア。上手に融合していて美味。

車海老

雲丹もどき

↑ココナッツの香りが引き立つ雲丹に似せた
マッサマンカレー。形を変えたカレーライス。

紫雲丹

↑ココナッツミルクとナンプラーとライム等
を入れた酸味のあるトム・カー・ガイスープ
仕立ての紫雲丹。雲丹をタイ料理として美味しく
味わう一つの方法⁈なのかもしれない。

煮穴子

↑煮穴子の香ばしい香りと共にシナモンの
香りが漂う煮穴子。

お茶

↑ほうじ茶とジャスミン茶のブレンド。

いなり

トムヤンクンラーメン

↑赤出汁代わりのトムヤンクンラーメン。
想定外な替え玉の用意も有。

玉子

↑最後の最後で日本に戻ってきた感覚になる
甘味の効いたプルプル玉子。

お店の場所・予約方法

東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅直結

予約方法:ネット予約

TEL:

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 おまかせコース、ノンアルコールワイン:2杯
会計:24,800円 (2024.05現在)

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