すし 㐂邑(きむら) – 二子玉川/すし

東京都

鮨の中でも「熟成鮨」が
好みの方は訪問すべし!

筆者、運よく毎年冬の季節に空席を見つけて訪問しているが、ここの熟成鮨はある種の中毒性があるのではと思える美味しさの鮨店である。鮨ネタ毎に冷蔵庫を使い分けているのは昔から有名であるが、今やその台数は10台超。良い意味で「変態」の領域に入っているような気がするのは筆者だけだろうか。

つまみの貝出汁汁から雲丹そば(以前頂いた白子そばも美味)レッドペッパーのアクセントが効いた鱈の白子リゾット、蟹のブランデー漬け(以前頂いたワイン漬けも美味)等は酒好きにはたまらない珍味。もはや鮨のつまみというよりイタリアンとして提供してもおかしくないんのではと思えるインパクトの強いつまみである。

この日頂いた握りでインパクトが強かったのは牡丹海老4日熟成、カンパチ3週間熟成、カワハギ4日熟成、定番筋子熟成だっただろうか。昨年訪問した際は熟成握りオンリーだったように記憶していたが、今回は牡蠣や穴子等熟成していないネタも一部出されたのでこれは意外であった。

酸味の効いたガリを細かく砕いて仕上げたお土産の稲荷ずしも美味しい。

昨年と異なり訪問時は海外からのお客様もカウンターの半分程度を占めていた事からまた以前のように予約がとりずらくなるかもしれないが、興味があれば諦めずに空席を探して訪問してみてほしい。

(2024年6月追記)
久々に再訪させてもらったが、提供スタイルが若干変更。

料理内容(参考)

ある日のおまかせコース

浅利、北寄、青柳貝のスープ

↑毎度訪問する毎に感動している提供された
時の素晴らしい貝類の香り。口の中に濃厚な
旨味の余韻が残る変態系の一品からスタート。

あん肝

↑5日かけて血抜きして臭みを取り除いて
蒸して裏漉し、砕いたカシューナッツと
唐辛子を発酵させた物と米麹を合わせて
練ったあん肝。ここまで拘ると至高の珍味
すぎて禁酒日であっても酒の誘惑に負けそう。

鮑のカッペリーニ

↑砕いた鮑と鮑の肝に玄米麹を発酵させ酒粕、
海藻類をペーストにした一品。
良くある鮑と鮑の肝ソースの一品ともまた
レベルの異なる味わいに感動。過去に広尾の
ペレグリーノとコラボしているだけあって
普通に変態系イタリアンシェフとして名乗って
も余裕でやっていけそうな素晴らしい味わい。

クリガニのブランデー漬け

↑2年振りのある意味心待ちにしていた一皿。
毎度おなじみの渡蟹は時期ではないのでこの日
はクリガニ。火入れして蟹の旨味を強めて
ブランデーに漬けた一品。殻が柔らかくなって
いるので殻ごとバリバリ最後まで美味しく
頂けた一品。ブランデーが効いてこれも珍味。

シャリ巻き

白イカ

牡丹海老

小鯛

金目鯛

↑小鯛といい金目鯛といい口溶けが半端ない。

縞鯵

マスノスケ

↑もはやチーズのような熟成感。感動レベルが
鮨登喜和で頂いた桜鱒の一貫のようで旨味が
半端なくしばらく余韻に浸っていたい一貫。

小肌

↑刀打ちせずとも蛸とは思えないくらいの
柔らかな食感が印象に残る一貫。

浅利

北寄貝

ミル貝

雲丹

↑スモーキー度合いが素晴らしい。

シャコ

↑1回目の産卵時期のシャコだけあってか
素晴らしく濃厚。口の中で広がる旨味が
そんじょそこらのシャコとは全くの別物。
これは機会あればまたお目にかかりたい素材。

カジキ

↑40日熟成カジキ。

↑青魚の持つ栄養分は全て俺が吸収したと
訴えかけるようなパワーを感じる美しい鰯。
鰯脂と酢のバランスは想定以上の美味しさ。
こちらも機会あれば再度お目にかかりたい。

↑薄切りながらシャリを包み込む大きな一貫。
口にすると想像以上に大きくもはや口中鮑。
何とも幸せな一貫。

穴子

玉子

↑シャリを包み込む錦糸卵のような優しい
味わいの薄切りだが大きめな〆の一貫。

お店の場所・予約方法

東急田園都市線・大井町線 二子玉川駅徒歩7分

予約方法:ネット予約

ネット予約:OMAKASE

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理 おまかせコース、お茶
会計:48,000円 (2024.06現在) ※時価

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 おまかせコース、ハイボール:1杯、麦焼酎:1杯
会計:51,000円 (2024.07現在) ※時価

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