素材と美味しさを追求した
広東料理店
福岡訪問時に中華料理を食べたいと思い筆者の中で挙がってくるのは薬院大通駅から若干歩いた先にある浄水の「広東料理かたおか」や天神南駅近くの「SESSION」になるのだが、この日は運悪く満席となっていたため、他に中華ジャンルで同じようなレベルのお店がないか探していたところこちらを発見し訪問。
お店は西鉄平尾駅から徒歩10分弱の住宅街の中にある。店内はコの字型カウンター10席のみ、店主はSESSIONの元料理長。この時点で期待高まる。
ドリンクメニューはアルコールメニューが大半となりノンアルコールはほぼ皆無であったと記憶している。グラスドリンクはどれも1000円弱程の値付けといったところだろうか。
コース料理のみであれば2023年11月現在はランチ4000円、ディナー9000円となっているため非常にリーズナブルな値頃感で食事を楽しめる。
広東料理かたおかやSESSION同様、一通り頂いた限りどれも非常に美味しく夜に訪問すべきだったというのが本音だろうか。
オープンしてほぼ1年との事なので次回訪問時に予約困難店となっていない事を祈って再訪したいお店の一軒になるだろう。
料理内容(参考)
ある日の「ととのう」ランチコース24
上海蟹紹興酒酢漬け
↑こちらはととのうコースとは別の追加品。
オスの250g。紹興酒、ローリー、八角、
山椒、カルダモン、生姜、蜂蜜等で漬けた
至高の珍味。もう一皿目でノックアウト。
東京二子玉川のすし㐂邑や秋田の鮨駒で提供
される紹興酒漬けが好きな方であればマスト
でオーダしたくなる旨味珍味な一皿。
水母のまか酢和え
↑胃にキリッとこない優しい酢で和えた水母。
これだけでも酒の肴になりそうな一品。
長崎五島列島ヒラマサ
↑中華と和の要素が融合した一品。
想像よりサッパリと頂けて美味い。
ピータンと自家製甘酢生姜
↑生姜でサッパリと美味しく頂けた一品。
鼈と鹿肉のスープ
↑上湯スープと豚足を炊いてコラーゲン
スープで割った3時間以上かけて蒸して
炊いての手間手間なスープ。よくある鼈の
ゼラチン質を感じるエンペラとは異なる時間
をかけて蒸し炊きした事が分かる口溶け感。
鹿肉はシチューで頂いても美味しそうだと
想像できるホロホロ感。血流の流れや肝臓に
良さそうな健康旨味スープ。
お茶/石垣鯛/久米島赤鶏と沖縄赤鶏を使った料理
↑五島石垣鯛は中国たまり醤油でてりやき状
にした一皿。もはや世界感は和食。右側が
股肉と胡桃を使ったカシューナッツ炒めに
近い味わい、左側は胸肉と甘酢生姜、菊芋、
ジンジャーパウダーで仕上げた同じ鶏肉でも
食感異なる口当たりサッパリと頂けた一皿。
極め付けは新疆ウイグル自治区「和田」の
薔薇の香り豊かなお茶。薔薇の香りが主張し
すぎない程よい香りにお茶好きなら思わず
茶葉エチケットを見返したくなる一杯。
太史式乍(タイシーウォーザー)
↑昔々、料理研究に熱心な太史氏が上湯
スープを揚げ物に出来ないか考えて作られた
料理…との事。味わいは美味い白子の口溶け
を表現したような一品。上湯スープの旨味を
高めれば白子を使わない白子の天ぷらが
作り出せそうな一品。
五島列島豚を使った土鍋ご飯
↑フェンネルと陳皮の土鍋ご飯に程よい甘辛
ダレの刻み豚肉をのせたご飯。
濃すぎず薄すぎず丁度良い甘辛タレにご飯の
お代わりが進む、進む一品。
南瓜のお汁粉
↑ココナッツミルクを加えた香港スタイル。
これまた南瓜が主張しすぎず良いポイントに
着地していて美味しく温かいデザート。
台湾烏龍茶
↑ココナッツの風味を遠くで感じる是非とも
〆に頂きたい一杯。
お店の場所・予約方法
西鉄天神大牟田線 西鉄平尾駅から徒歩8分程度
予約方法:電話予約又はネット予約
TEL:092-600-4294
駐車場:無
予算(参考)
滞在時間:およそ1時間半程度(ランチタイム訪問)
注文した料理 「ととのう」ランチコース、上海蟹の紹興酒酢漬け:1皿、紹興酒:1杯
会計:8,130円 (2023.11現在)