今後の展開が楽しみな新富町の隠れ家的なイタリアン
銀座界隈に程近い新富町駅から徒歩数分の立地に2023年5月にオープンした地下1階にある隠れ家のようなお店。
シェフは店名を聞けば食通なら訪問しているであろう名店やミシュラン店舗での修行を積まれ独立。
店内はカウンター8席、個室1部屋6席。2023年6月現在は17:00と20:30からの2部制おまかせコース一斉スタートとなる。店内カウンター席はオープンキッチン。
ドリンクメニューはグラスワイン等は千円台後半〜、ボトルは幅広く扱っており値付けは下から上まで様々。
個人的には汁物料理(スープ、カッペリーニ、カプチーノ)等、若干塩気が強いと感じた料理もあったが、どの料理も特に旨味の引き出し方等は素晴らしいと感じさせられる料理が多く総じて食後の満足感は高い。
シェフもまだ若いため、今後の更なるレベルアップと展開に期待したい高ウマイタリアンである。
店内の生ハムスライサー
↑生ハムスライサーはベルケル社製。
広尾のペレグリーノとは異なる型式。
料理内容(参考)
ある日のおまかせコース
ノンアルコールスパークリングロゼ
↑初訪問故どんな料理が出てくるか不明かつ
お酒も対して飲めないのでノンアルコール
スパークリングのロゼでとりあえず乾杯。
青魚のコンソメ
↑鯵と鯖の身と骨で作ったコンソメスープ。
素晴らしい香りからダブルコンソメのような
旨味を想像させられるスープ。
パンツァロッティ
リコッタ、スカモルツァ、パルミジャーノを
入れたピザ生地が何とも複雑なハーモニーを
奏ていて美味しい。チーズと生ハムの塩気で
泡が進む一品。
冷製カッペリーニ 白エビ
↑蛤と昆布出汁のカッペリーニ。
芯に軽く歯応え残したカッペリーニの茹で
加減、白エビ、柑橘ソースは素晴らしい
味わい。
ヤリイカ アスパラガス アーモンド
↑サッと炙ったヤリイカとグリーンアスパラ
ガスにニンニク、薄いレモンの皮とシチリア
アーモンドペーストが良く合う美味い一品。
太刀魚 黒バルサミコ
↑酸味の効いた黒バルサミコソース。
紫蘇とマイクロリーフが隠し味だろうか。
ソースが印象的で美味しい。
自家製ミルクパン
↑ブリオッシュに近い風味のミルクパン。
1種類のみの用意だが、お代わりしたくなる
美味しさ。
スパゲッティ トマト
↑赤トマトと黄色トマトをブレンド、バジル
とオリーブオイルのみで仕上げたソース。
シンプル故に美味いと感じるトマトソース。
パスタは相変わらず麺の中心に歯応え残る
素晴らしい茹で加減。
グラスワイン(赤)、ウイスキー
↑後の料理と合うワインを銘柄おまかせで
頂いたニュージーランドの軽めのピノと
お試しあれとの事で頂いたウイスキー。
バターを使った料理や肉肉しい料理なら
お互いを邪魔しない味わい。
トルテッロ 天豆 グリーンピース
↑牛脛肉を詰めたトルテッロにあっさりと
した天豆とグリーンピース。
コッテリ系なトルテッロが印象に残る味わい。
ななつぼし 北寄貝
↑北寄貝のリゾット。鶏出汁でじっくり
炊き上げたリゾットに程よい甘さを引き出す
さくらんぼの実が良いアクセント。これに
酸味の効いたサワークリームで旨味の塊。
サラダ
↑トマトエキスをゼラチンでゼリー状にした
サラダに見えないサラダ。スウィーティーの
ような美しさはオリーブオイルの影響か。
ルッコラ、バジルもトマトと相性良いお口
をサッパリとさせる美味しい一品。
十勝ハーブ牛 葉山葵
↑赤牛のサーロイン炭火焼きが脂っこくなく
頂ける一品。単なる山葵でも美味しいの
だろうが、エシャロットとビネガーの酸味
が効いた葉山葵ペーストが何とも品のある
旨味ペースト。肉に合う美味しさ。
カプチーノ
↑九条ネギ、ドライトマト、卵黄のパスタ。
表面の牛乳の泡で見た目がまさにカプチーノ。
お腹の空き具合でいかようにも調整可能。
これはイタリア式カップヌードルだろうか。
旨味の引き出し方が素晴らしい。
ピスタチオ ヨーグルト 宮崎マンゴー
↑ピスタチオのパンナコッタはほとんど
ピスタチオの味わい。筆者、この日程
ヨーグルトジェラートをヨーグルトと
思えなかったジェラートは初めて。これは
どう味わっても牛乳ジェラートなのだが…。
ココア生地 フランボワーズシュークリーム
↑生地がサックサクで美味。
フランボワーズのほのかな酸味が良い
アクセント。繊細な〆の子菓子。
お店の場所・予約方法
東京メトロ有楽町線 新富町駅1出入口から徒歩2分程度
予約方法:ネット予約
ネット予約:OMAKASE
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間半程度
注文した料理 おまかせコース、ノンアルコールスパークリングロゼ:1杯、グラスワイン(赤):1杯、ウイスキー:シングル
会計:20,040円 (2023.06現在)