わざわざ食べに行くべき
宇都宮フレンチ
オープンして既に15年。現在は兄弟が料理、サービスを担当している。
店内はメインダイニング、レストランウエディング向けに造られたアトリウム空間と合わせて着席で最大80人。ここ最近ではなかなかお目にかからない大箱レストランになる。
再訪する気満々の為、今回は名物料理鮑のパイ包焼きが入ったコースはオーダしていないが、それでも十分美味しいと感じられる料理の数々。
南宇都宮駅、宇都宮駅から共に少々離れた場所にあるので若干アクセスは悪いが、わざわざ訪問すべきレストランのうちの一軒に入るだろう。
料理内容(参考)
ある日のイマージュ・ドゥ・オトワコースと ペアリングワイン
Henri de Verlaine Brut
↑キレの良い余韻が残る初めの一杯。
アミューズ
(桜のボンボンと鯖のカナッペ)
↑ゼリー内部液状の中に塩漬けの桜の蕾
がシャンパンのキレを上手に和らげる。
鯖は鯖の旨味だけで十分満足な味わい。
新玉葱
(エスプーマと軽いムース)
↑フルーツトマトシャーベットと今牧場
シェイブルチーズ。繊細な味わいのチーズに
ペアリングは秋田永楽食堂以来の新政No.6
ダイレクトパスS-type。360本のうちの
1本がここにあったとは。それはそれは
相性の良い一品。
パン
(黒胡麻のブリオッシュ)
↑ブリオッシュが出てくると無性に嬉しく
なるのはもはや病気なのだろうか。
3種類出てきた中で一番お気に入り。
栃木旬野菜
(マイクロリーフ ハーブ)
↑生ハムとバターで温野菜仕立てにした一品。
カリフラワークリーム、アプリコット
ピューレ、漢方としか言いようがない大和
当帰、ラズベリーとビーツのピューレ、
赤ワインとジュニパーベリーで作った線上
のソースが印象的。ペアリングはサヴォア。
ワインは香りが弱く非常に淡白な味わい。
茸 リードヴォー
(あわび茸、椎茸、マッシュルーム、モリーユ、トランペット・ド・モール)
↑料理の見た目に若干ビックリ。中身は茸尽。
ヴァンジョーヌソースではなく紹興酒ソース
というのは面白い。リードヴォーや茸と合う。
ペアリングはイタリアキャンティクラシコ。
これがなぜか紹興酒ソースとよく合う。
平目 菜花(ディル、ウイキョウ)
↑非常に香ばしく美味しい平目。
フロマージュブランとグリーンオリーブ
貝のソースが濃厚で美味しい。
ペアリングのサンジョセフの渋みは菜花
との相性を考慮した一杯?
和牛 独活
↑栃ノ木くろ牛ロースト。つけ合わせはウド
とウルイ。苦味少なめの蕗のとうのソース
は美味。ウドのピクルスも良い箸休め。
ペアリングは綺麗系のドメーヌ・ピシャ。
ウフアラネージュ
(ココナッツのエスプーマ、とちおとめソルベ)
↑表面の卵白を砕くと中から卵黄ソースが
ジュワ〜っと出てくる一品。まるで某ドラマ
に出てきたオマール海老のビックリムースの
ような表現。味は何とまあ品の良い苺ミルク
なのでしょう。お口サッパリ系デザート。
カフェ ミニャルディーズ
(梅の琥珀糖)
(桜の葉を塩漬けにしたポルボロン)
(ホワイトチョコレートと玄米茶マカロン)
↑どれも非常に繊細な味わい。
最後の最後でここまで繊細な子菓子を出す
レストランにはなかなか出会えない。
ある日のメニュールレ・エ・シャトー
アミューズ
(日光ヤシオマスのムース/煎茶の茶葉タルト/
フォアグラのボンボン)
↑ムース状の若干スモーキーさを感じる
ヤシオマスといくらのタルト、茶葉の香りに
レモンのアクセントが効いたタルト、木苺
風味のホワイトチョコレートでコーティング
したボンボンの3点セットで味覚と嗅覚を
呼び覚ますようなアミューズ。
桜海老
↑桜エビは影も形も見えないフランだが、
間違いなく桜エビの風味豊かなフラン。
逆にフランの上にかかっているとされた
ブロッコリーソースのブロッコリーの味わい
を感じ取ることが若干難しかった一皿。
栃木旬野菜
↑焼いたり茹でたり蒸したり揚げたり…の野菜
と鶏コンソメをベースにし喜界島から白グマ
のペースト、ハーブオイル、焦がしバターを
加えたスープ状のソース。大根、キャベツ、
ボリジ、ナスタチウムの花で彩り豊かな一皿。
胡麻ドレのように感じるソースが何とも印象的
な旨味を感じるテンションの上がる一品。
黒胡麻のブリオッシュ
↑前回同様、美味しいと感じたブリオッシュ。
この日提供されたパンは2種類。
オマール海老
↑綺麗に食べ終わってから写真撮り忘れた
事に気づいた一皿。ローストしたオマールと
表面を香ばしく焼き上げた金美人参とチコリ。
那須烏山の国見みかんを皮ごとピューレした
ソース、黄色トマトとセロリを使った
フレッシュタイプのソース、オマール海老の
ソース3種。料理の見た目はイノベーティブで
見られるようなポーション少なめの華やかな
盛り付け。普通に美味しく頂いて終わるかと
思いきや、特に国見みかんのピューレソース
は脳裏に焼きつくようなガツンとくる旨味で
記憶に残る独特の酸味と旨味。
蝦夷アワビ
↑オトワレストラン名物、鮑のパイ包み。
てっきりこのまま頂くのかと思いきやこれは
あくまでプレゼンテーション用の盛り付け。
お客様からの食べたい要望が多く1人訪問客
であってもシェフが2人分焼いてしまうそうで
お腹に余裕があれば1人で2人分の料理を
頂く事も可能との事。
鮑のパイ包み
↑鮑の周りに生海苔を加えた帆立貝のムース
と周り一周焼き海苔で包んだパイ。ソースは
鰹や昆布から一番出汁をとってバターを加え
外側にはフレンチコンソメに鮑の肝を溶いた
ソース。パイ生地からいい香りがしていて
食欲を掻き立てる。フレンチあるあるな
口説いソースで胃にズッシリかと思いきや
想定外にペロリと頂けたパイ。
これは普通に食べ切れる味わい。
鮑のパイ包み アンコール
↑美味しく頂きました!
鰆 ホタルイカ
↑魚出汁と下に敷いたフルーツトマトから
エッセンスを抽出、魚出汁とトマトブイヨン
、ホタルイカペーストと鮎の魚醤ソース。
仕立て方、味わいがどことなく新潟新発田
の鮨登喜和に似ている気がしなくもない。
和牛フィレ 干瓢 蕗の薹
↑ココットでしっかり焼き上げた新じゃが
新玉葱とウイキョウのキャラメリゼ
玉葱のパウダーを練り込んだチップス
蕗の薹とアンチョビ
肉汁にパセリオイルを加えたシンプルなソース
シブレットの花
ハーブ
↑カモミールベースのハーブムース
エルダーフラワーの酸味が効いたクリーム
金柑 八朔 グレープフルーツ ハーブジュレ
ココナッツの軽いムース
バジルと青紫蘇のシャーベット 青紫蘇オイル
カフェ
ミニャルディーズ
(梅の琥珀糖)
(きな粉のポルボロン)
(木苺ソースを挟んだマカロン)
(自家製ごま油のショコラ)
↑食後のお飲み物はコーヒー、紅茶、
エスプレッソ、ハーブティー、椿茶の中から
お好みで。
手土産
(抹茶フィナンシェ)
(シャスミンティのマドレーヌ)
お店の場所・予約方法
東武宇都宮線 南宇都宮駅北口からタクシーで8分程度
JR東北新幹線・東北線・日光線 宇都宮駅東口からタクシーで10分程度
予約方法:電話予約又はネット予約
TEL:028-651-0108
駐車場:有
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理:イマージュ・ドゥ・オトワ、ペアリングワイン:6杯、サンペレグリノ:1本
会計:23,353円 (2023.05現在)
滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理:メニュールレ・エ・シャトー、水出し烏龍茶:1杯、サンペレグリノ:1本
会計:23,958円 (2024.05現在)