北海道食材を活かした
円山公園前の老舗フレンチ
市営地下鉄東西線の円山公園駅、西28丁目駅から共に歩いて徒歩10分弱の場所にある札幌の老舗フレンチレストラン。
店内はオールテーブル席。景色はテーブル席の大半は隣のマンションサイド、大通りを挟んだ反対側が円山公園となっているため、単に美味しい物を食べるためだけに訪問するのであれば気にならないかもしれないが、周囲の景色にある程度重きをおいている方は若干違和感を感じるかもしれない。
料理は昼夜共にコース料理のみ。筆者訪問時は一番高いコースをチョイスしているが、軽めのコースであれば2024年7月現在はランチタイム1万円以下のコース料理もある。
ドリンクメニューはペアリングが4,6,8種。杯数の多い8種であっても1万円以下と記憶している。グラスワインは一般的なフレンチ、イタリアン店舗とほぼ同様の値付け。
北海道食材を活かした料理はどれも食いしん坊の腹を満足させる味わいであろう。口コミサイトで高評価となっているもののそこまで予約が取りずらい状況でもない為、札幌訪問時にフレンチを食べたくなった際に積極的に利用したいと思えた一軒になる。
料理内容(参考)
ある日のMenu Saison
スープ
↑夏野菜をふんだんに使用したガスパチョ
オンザロックスタイル。酸味とスパイシーさ
が「夏」を感じさせる味わい。
フリット
↑そら豆のフリット。天ぷら近藤に教えて
もらったとされる衣が表面にほとんどない
フリット。トレイスでよく提供されている
濃厚な旨味の主張ではなく衣で包んだ時の
優しい味わいを主張したと感じた一品。
季節野菜
↑24種類の野菜にバターソース、レモンジャム
、ビーツ、ほうれん草、胡麻塩と梅のソース。
ソースを混ぜ合わせ野菜と共に頂くと見えて
くるのは東南アジアの光景。
パン
↑口に入れた時のカリモチっと感に思わず
聞き込みしたくなる一品。タネはチェーン店の
DONQから七分止めの状態でオープン前に
運んでもらい提供前にレストランで焼き上げる
スタイル。同じタネを家で焼いてもDONQで
焼いてもこの食感はおそらく出せないだろうな
と本能で察知してついついお代わりオーダ。
フォアグラ
↑フォアグラのポアレ、舞茸添え。舞茸が
大きすぎてフォアグラが見えない一品。
舞茸と木の芽で「和」、火入れ抜群なフォア
グラと合わせて「仏」との融合だろうか。
毛蟹
↑毛蟹のリゾットに毛蟹ソース、毛蟹身、
泡は野菜のグリル。旨味、旨味、旨味に
フォーカスしたスプーンの止まらない一品。
洋梨 紅茶
↑レモンと紅茶のソルベ。一口食した後に
味変で洋梨のブランデー。口直しの一品。
十勝牛
↑十勝彩美牛、牛フィレ肉炭火焼きと茗荷の
ムニエル、八丁味噌とマスタードのソース、
赤ワインのソース、辛味オイル、黒胡椒。
燻した彩美牛の口溶けと様々なソースとの
組み合わせで彩美牛の味わい印象がガラリと
変化する印象に残る一皿。
馬鈴薯
↑北海道新じゃがのグラタン。記憶が確かなら
500日程寝かせたメークイーンを使用した
グラタン。新じゃがの美味しさと溶けたチーズ
がたまらない美味しいメタボ一直線の一皿。
デザート
↑北海道牛乳のソルベにオリーブオイルと
黒胡椒をかけた一皿とお供に揚げパン。
デザートだけで円山公園の外周を10周程度
マラソンしないといけないくらいのカロリー
を得ているような気がしなくもない。
牛乳たっぷりなソルベが想定外に大きい印象。
レモン
↑ソルベと揚げパンの口直しに値するゼリー。
ソルベと揚げパンが甘い分、こちらは
さっぱりとしていて美味。
食後酒
↑ふと食後酒が飲みたくなってソムリエに
依頼。ワインリストにそもそも食後酒の記載
がなかったもののこの日用意されていたのは
左側4種。デザートに合わせて楽しめそうな
写真右側のプロヴァンスのクリスマスに
欠かせないワイン「バンキュイ」とボルドー
の甘口貴腐ワインをセレクト。バンキュイの
果汁を煮詰めた焼き林檎や無花果の味わいは
美味しいが、デザートと合わせて完全に
「糖」の塊。この日は夜断食確定のランチ
コースだったような気がしなくもない。
食後の飲み物
↑レモンバーム、レモングラス、ハッカの
ハーブティー。その他、エスプレッソ、
紅茶も選択可。
お店の場所・予約方法
札幌市営地下鉄東西線 円山公園駅1出入口から徒歩7分程度
西28丁目駅3出入口から徒歩8分程度
予約方法:電話予約
TEL:011-631-3155
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理 Menu Sasion、オールフリー:1本、上記ワイン
会計:19,470円(2024.07現在)