東京天ぷらのKIWAMI
門前仲町駅から徒歩6分程の住宅街の中にある東京天ぷらの老舗。故に食通であればそもそも知らない人等いないのではという思いもあり今更掲載するのも若干躊躇う。
店内は1階がカウンター席、2階は座敷個室、3階は待合室。予約時間よりも早く訪問した際は3階へ案内され予約時間になるまで待機できる。(どのフロアも靴を脱いで上がるため、足腰の弱い方には若干辛いかもしれない。)周囲をみわたすと趣ある芸術品の数々で埋め尽くされた店内が印象的。
コース開始から終了まで天ぷら界の重鎮と呼ばれる早乙女氏が黙々と天ぷらを揚げ続ける。少なくとも調理中に話しかける事だけは避けた方がいいという空気感はよく伝わる。(天ぷらの旨味味わいに集中できるので黙々と美味しい食事を楽しみたい方には最高の空間かもしれない。)
こちらから独立された天ぷらやぐちとは異なり敷いた和紙に油がよく残る程に揚がる天ぷらがどれも非常に印象に残る。油を感じる天ぷらといったところだろうか。
食べ歩きが好きな方であれば早乙女氏の味を体験した後、全国に散らばっているみかわ出身のお店を一通り食べ歩いてみて気に入ったお店を定期的に訪れるというのも面白いかもしれない。
料理内容(参考)
ある日のおまかせコース
三つ葉胡麻和え/豆腐柚子味噌/穴子煮凝り
↑噛むと穴子の旨味がグッと引き出される
煮凝りが印象的。
海老一匹目
↑口に近づけた時に香る揚げた衣の香りが
引き立つ。天ぷらみかわの味を一度でも口に
した方なら分かる記憶の中の旨味が蘇る
身がホクホクな塩で頂く一匹の海老。
海老二匹目
↑二匹目はお好みでとの事だが、衣の香りを
ぶち壊しにしそうなのでいつも通り塩で。
幸せいっぱいの海老二匹目。
海老の頭 二匹
↑これは何度食べても高級海老煎餅。
カラッとパリッと旨味の詰まった頭。
キス
↑衣は海老より若干厚めだがサクサク。
中はふんわり淡白な味わいで美味。
スミイカ×2
↑甘味の引き出るイカに香り豊かな衣が
包まれば不味い訳がない一品。
海老同様、一つ目は塩、二つ目はお好みで。
お吸い物
↑海老真薯と湯葉に三つ葉の組み合わせ。
山菜(タラの芽)
↑春を感じさせる一品。
雲丹の大葉巻き
↑天ぷらやぐちと異なり揚げた大葉巻きを
そのまま提供するので揚げた直後に口に
入れると美味しいを通り越して口内火傷。
箸で割って若干冷ましたくなる一品。
白魚
↑このサクサクとした食感最近もどこかで…。
おぉ、スペインバルセロナの「La Plata」
のバルで頂いた名物の鰯のフリットのよう。
これはある意味フライドポテトのような
一度食べると止まらない病みつきになる一品。
メゴチ
↑天ぷらやぐちで感じた時同様、やはり尻尾
が独特な味わい。
穴子
↑何度も見ているはずなのにこの穴子を割く
シーンは何度見ても見惚れてしまう光景。
無言で早乙女氏が目の前で割くと余計に
素敵と感じるのもはたまた不思議。
お腹側を天汁、尻尾側を塩で頂く極み穴子。
お野菜
この日は5種(椎茸、茄子、アスパラ、
ししとう、さつま芋から2種選択。
さつま芋
↑何故かさつま芋は半分に切っての提供。
さつま芋特有の旨味甘味を衣で包めば
繊細な味わいの揚げ饅頭のような一品。
椎茸
↑決して早乙女氏の挑戦状ではなく椎茸の
旨味を存分に味わってもらうための配慮と
もはやポジティブ思考で頂くしかない一品。
勿論、美味しいが水分を多く含んでいるが
故にこちらも揚げたてを口に入れると火傷。
天丼
↑〆のご飯は天丼 or 天茶漬けの2択。
天ぷらやぐちで頂いた天茶漬け同様、小柱
だけのかき揚げでタレは比較的濃いめ。
これに赤出汁と漬物。
甘味
↑丹波黒豆のゼリー。
口内から油が抜けるような味わいで美味。
お店の場所・予約方法
東京メトロ東西線・都営地下鉄大江戸線 門前仲町駅3出入口から徒歩6分程度
予約方法:電話予約又はネット予約
TEL:03-3643-8383
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理:おまかせコース、烏龍茶:1杯
会計:24,970円 (2024.02現在)