Cuisine régionale L’évo(レヴォ) – 富山・利賀村/フレンチ・イノベーティブ

富山県

リバーリトリート雅樂倶から移転した富山の秘境レストラン

リバーリトリート雅樂倶内で営業していた時に一度訪問してみたかったのだが、なかなか都合がつかず気がついたら富山秘境の地、利賀村へ移転。

たまたま仕事で富山、高山方面へ出張に赴く機会がありついでに訪問してしまえとの思いで予約を入れ訪問。幸い前職でこの地域の道路事情はある程度理解していたためそこまで苦労する事なく筆者はたどり着く事が出来た。

↑入口正面のウェイティングスペース。
四季折々様々な姿を見せてくれるだろう。

料理は昼夜共におまかせコースのみ、ヴィラ施設は3組分の用意となる。時間に余裕があれば地階にあるワインセラーやジビエ肉が吊るされた熟成庫を見学してみるのも面白い。

レストラン及びヴィラへのアクセスの悪さは沖縄古宇利島のシスと互角。予約時に当日の来店方法を聞かれるので公共交通機関を利用して訪問される方は良く確認しておいた方が良い。(最寄りのバス停のダイヤを確認した限りでは1日1便のみだったと記憶する)車での訪問、かつみんなでアルコールを楽しみたいのであれば、ヴィラ施設の予約も併せて訪問される事をおすすめする。

料理内容(参考)

ある日のランチおまかせコース

黒文字の樹液

↑ドリンクメニューやコースの途中で度々耳
にするこの地に生息する黒文字の樹液。
香り、料理に使用する食材の一部としては
楽しめたが「樹液」となると東京青山の
「NARISAWA」で頂く樹液と比べややパワー
不足と感じた一杯。

〜plologue〜
(げんげのフリット/赤ビーツのメレンゲ/
白海老/クロケット/グジェール)

↑はじまりの華やかさ、鮮やかさは沖縄
古宇利島のシスに似たフィンガーフード。
サクッとしたげんげに塗した山椒の旨味、
薪火で軽く炙った白海老と米粉で作った海老
煎餅が交差する旨味の増幅、濃厚な味わいの
黒部山羊のチーズと満寿泉の酒粕で作った
グジェールはガツンとくる印象に残る味わい。

〜岩魚〜

↑岩魚の姿がない一皿だが、これが不思議と
美味いと感じさせられた一皿。
岩魚の出汁ジュレから始まりモロヘイヤの
ペースト、ジャガイモのピューレ、雲丹、
蓴菜、紫蘇のスプラウト、梅肉、紫蘇オイル
…と使われている食材が多く複雑な旨味の
変化を楽しめた一皿。

パン

↑この日は3種類の用意。富山県産米粉パン/
小麦全粒粉のパン/天然酵母のバケット。
米粉パンの香り、天然酵母のバケットが
カリッとフワッとの主張がはっきりとして
いて印象に残る美味しいパン。

〜いくら〜

↑下に敷いた山山葵クリームと薪で香り付け
したいくらがふわっと口に入る一口フード。

〜月ノ輪熊〜

↑脂身がない赤身肉を使った一皿との事。
熟成して軽く薪炙りした肉と蔓紫、発芽落花生
、そして蜂蜜ジュレとの相性が良く食べやすい
と感じた一皿。

〜大越中バイ〜

↑柔らかく甘味が強いバイ貝と肝ソース。
こちらも見た目以上にフヌイユ、レタス、
ブラッドオレンジを乾燥させたパウダー、
グリーンマスタード…と使われている食材
が多い。バイ貝とシャキッとしたレタスの
食感が印象的かもしれない。

〜アオリイカ〜

↑ゲソ、胴体で別々に火入れしたスモーキー
な香りと旨味に驚かせた一皿。刻んだ氷見の
マコモタケ、貝出汁ソース、金胡麻と敷地内
で育てた溝蕎麦の花で見た目も華やか。

〜大門素麺〜

↑乾麺ではないオリジナルで作った半生麺
(アルデンテ)に濃厚な山羊のチーズの
で仕立てた一皿。チーズがとにかく濃厚。

〜L’evo鶏〜

↑若鶏を胸肉、股肉、熊の内蔵と一緒に
炊いたご飯に開いた鶏の皮で再度巻いた一皿。
口に入れて噛んだ瞬間、ジュワッと肉汁が飛び
出す口中が旨味に包まれる。手の汚れは
黒文字茶のフィンガーボールで綺麗さっぱり
と洗い流せる烏龍茶並の効果あり。

〜ハタハタ〜

↑海老の出汁で炊いたお米の衣、キャビア、
アボガドと敷地内のモミのペーストに酸味の
ある魚介のジュレ。海老の出汁で炊いたお米
の衣がパワーあるからなのか、ハタハタを
食べているというよりも海老フライを食べて
いるような感覚になる一品、美味い。

〜猪〜

↑2週間熟成した猪肉にジビエソース、空芯菜
、栗、茄子の皮のペースト、赤蕪。
猪特有の臭みがなく食べやすい一皿。

〜無花果〜

↑大沢野黒無花果、赤ワインコンポート、
コンポートした柿のソース、ヨーグルトアイス
、赤ワインジュレをかけたデザート。
食材からさっぱりとした味わいのデザート
である事は想像のつく味わいだが美味い。

〜黒文字〜

↑南砺市で作られた食用花以外は全て黒文字
を使ったデザート。クリーム、パウダー、
カラメルと見た目甘味の塊のような一品だが
想像より優しい味わいに感じた一皿。

カフェオレと子菓子
(エゴマを合わせたフィナンシェ/ふわ茶の
シューアイス/りんごのタルト/生キャラメル
/加賀棒茶のムースを被せたプラリネ)

↑スイーツ好きならこの一皿で心を持って
いかれそうな子菓子。フランボワーズと
ミルクの2層になった生キャラメルが印象的。

お店の場所・予約方法

富山市内から車で1時間半程度
金沢市内から車で1時間半程度
高山市内から車(中部縦貫道、東海北陸自動車道経由)で1時間半程度

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:0763-68-2115

駐車場:有

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間半程度(ランチタイム訪問)

注文した料理 おまかせコース、ノンアルコールカクテル:1杯、ノンアルコールワイン(赤、白):1杯

会計:26,730円(2023.10現在)

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