ラパルタメント ディ ナオキ(L’appartamento di NAOKI) – 人形町・水天宮前/イタリアン

東京都

麻布十番から人形町へ移転し
薪イタリアンとして
パワーアップした「NAOKI」

お店は人形町、水天宮前共に両駅から徒歩数分、テナントビル4Fにて営業。

店内はカウンター6席、2023年6月現在は19:00からの一斉スタートとなる。

コースはワインペアリング、ノンアルコールペアリング、料理に合わせて自分でアルコール、ノンアルコールを選択できるハイブリッドペアリングの3種類。どのコースを注文しても同じ価格となっているので非常に分かりやすい。

最近、やたらと薪料理のお店が増えている中で単なるファッションとして薪窯を使用しているのではなく、薪を熟知しているからこそ出来上がるであろう料理の数々に驚かされる。

個人的に合う合わないはあるかもしれないが、薪料理というジャンルに興味がある方であれば一度は訪問してもらいたいお店になる。

(2024年6月追記)
コース料理の時のように他では食べられないNAOKIスタイルの料理ではなく、どこにでもあるメニューをNAOKIが作ったらどうなるかをコンセプトに2024年6月〜8月までの3ヶ月間はアラカルトスタイルで営業との事で訪問。故にコース料理の時のような変態系の味わいではない。料理は2人でシェアできるように提供しているため一皿当たりのポーションは比較的多め。

この時期のパスタ料理はコース料理の時のような手打ち麺ではなく乾麺を使用している為、種類は非常に豊富。毎週通っても全制覇は厳しいだろう。普段コース料理では絶対提供しない料理が頂けるとの事で気になる方はこの機会に是非。

料理内容(参考)

ある日のハイブリッドペアリングコース

ウェルカムスープ

↑野菜の皮や料理の仕込みで出た切れ端を
薪窯で燻しながら乾かした物にお湯を注いだ
スープ。遠くから様々な味わいと燻した薪の
香りで何とも言えない幸福感。

カップレーゼ
(水牛 フルーツトマト)

↑チーズと糖度低めのフルーツトマトに
香り付けの粉末バジル、美味。

ヤングコーン キャビア

↑薪炙りのヤングコーンと半熟卵状になった
キャビアの優しい塩気が良いアクセント。
薪の香りが素晴らしい。
薪炙りで美味しくなっているのか、そもそも
塩気のないキャビアなのかは素人には謎。

PINOT GRIGIO

↑最初の2皿に合わせてサーブされたワイン。

長崎小値賀イサキ 10日熟成
ハラペーニョソース

↑皮の下にあるゼラチン質部分ギリギリ
まで焼いた皮パリ、中レアなイサキ。
脂分旨!そして絶妙な焼き加減。
家でこんな調理が出来るのはあと何年後か。
ペアリングはシチリアワイン。
シチリアらしい華やかなエチケット。

勝浦 鰹のタタキ ビーツソース

↑藁で燻した鰹、合わないわけない味わい。
ビーツをマリネにしたソースが良く合う。
ペアリングはイタリアワイン。

フォカッチャ

↑東京京橋にあったイデミスギノや福岡桜坂
のオーフィルドゥジュールのスポンジのよう
な口溶けに驚きと感動。口に含んでサラッと
溶ける美味しさをフォカッチャで表現して
しまうは美味しい通り越してあっぱれな一品。

トリッパ 焼き茄子 鞘大根

↑煮込んで焼いたトリッパは燻し旨味の塊。
やはり薪の使い方と香りの付き方だろうか。
トマトウォータに漬けた焼き茄子の酸味と
鞘大根の食感。
ペアリングはイタリアワイン。

鮑のフリット 鮑の肝ソース

↑煮た鮑に鮑を乾燥させて粉末にした鮑を
衣代わりにしたフリット。フワサクッとした
食感が印象的。肝ソースも美味。
ペアリングは南イタリアワイン。もはや香り
が焼き菓子。この日一番印象に残った一杯。

赤牛腿肉 薪焼き野菜

↑薪焼きの腿肉は勿論、薪焼きカリフラワー
は沖縄古宇利島のシスで頂くカリフラワー
ローストの旨味香りに負けず劣らずの感動の
味わい。伊達に薪を使った料理を提供して
いる訳ではない事を思い知らされる一品。
ペアリングはイタリアバルベーラ。

本日のパスタ

↑いよいよナオキ後半戦スタート。
この日はパスタ5種類とリゾットの提供。
とりあえず3種類食べてみていけそうなら
残り2種類もとの事で3種をチョイス。

天豆とパンチェッタのリゾット

↑天豆の旨味抜群なリゾット。
これはスプーンが進むくんな一品。
ペアリングはヴェルディッキオ。

自家製コルツェッティ
ホタテとフレッシュトマト

↑帆立とトマトから出てくる旨味汁が
フォークを進ませる美味しさ。
ペアリングはヴェルメンティーノ。

自家製タリアテッレ カ・チョ・エペペ

↑卵黄麺が美味。

自家製トレネッテ ボンゴレビアンコ

↑浅利の旨味が平打ち細麺のトレネッテ
に絡んでいて美味い。
ペロリといけるポーションと美味しさ故
カウンター席満場一致で残り2種もオーダ。

ペルニオーネ

↑ドンペリのようなエチケットが印象的な
ボトル。トマトソースに合わせた一杯。

自家製ピチ トマトソース

↑少量すぎてもはやトマトの旨味をじっくり
と味わうしかない一品。

翡翠麺 はまぐりスープ

↑最後の最後で凄すぎる旨味の塊スープ。
麺の旨味歯応えがもはやパスタではないが
山椒の香りが効いていて美味い。麺は湯河原
の飯田商店で修行した製法との事でこの勢い
でそのまま湯河原へ直行したくなる味わい。

燻しミルク ほっとチョコ

↑香りは秋田いぶりがっこそのもの。
燻した香りのアイスは脳裏に焼き付く程の
美味しさ。ほっとチョコの味変でまた美味
な一品デザート。

クレームカタラーナ ベリー仕立て

↑筆者はデザート2品だけで虜になりそう。
サクッとした生地の中にクリームと酸味の
効いたベリーで幸せいっぱいな最後。

子菓子と水出しハーブティ
(カヌレ、生キャラ八丁味噌、ブルッティ
マブオーニ)

↑八丁味噌と分かるけど主張しすぎない
味わいに感動の大きな生キャラ。
最後の最後まで感動のオンパレード。

ある日の夏NAOKI

ゼッポレ

↑中に大豆を入れた揚げパン。
フワフワ、サクサク食感で美味。

長崎県壱岐カンパチ 鹿児島串木野マダイ
カルパッチョ

↑塩とオリーブオイルのみ。変態感のある
味わいではないにせよ口にした時のクリア
感が半端ない美味しいカルパッチョ。
ハーブの香りも混ざって非常に美味しい。

フォカッチャ

↑コース料理でも頂けるフォカッチャ。
相変わらずサッと口の中で溶ける。

長崎県五島列島アカハタ
丸ごと一尾のアクアパッツァ

↑先にアカハタを薪でしばらく燻してから調理
に入る見ているだけで筆者のような素人は
途中で投げ出したくなるような手間な一品。
どこのお店も煮込み汁が濃いめになる傾向
にあるが、塩気はアカハタに軽く振っている
だけで煮汁とアサリのみで出汁をとっている
煮込み汁がバランスとれていて非常に美味い。

イカスミを練り込んだタリオリーニ
魚介のラグー

↑ほぼ魚介の香りがガツンとくるパスタ。

とうもろこしとゴルゴンゾーラのリゾット

↑とうもろこしの甘味とチーズの塩気で
スプーンの止まらなくなる旨味リゾット。

北海道十勝牛 イチボ

↑薪焼きで十分に余計な脂を落としているから
か胃にもたれず美味しく頂けたイチボ。

プリン

↑普通のプリンと思いきや口の中で卵の旨味が
じわりと引き出てくるありそうでない味わい
のしっかりとしたプリン。

お店の場所・予約方法

東京メトロ日比谷線 人形町駅A2出入口から徒歩1分程度
(A1出入口は2025年12月まで閉鎖)
都営地下鉄浅草線 人形町駅A3出入口から徒歩3分程度
東京メトロ半蔵門線 水天宮前7出入口から徒歩3程度

予約方法:ネット予約

ネット予約:OMAKASE

予算(参考)

滞在時間:およそ3時間程度
注文した料理 ハイブリッドペアリングコース
会計:29,150円 (2023.06現在)

滞在時間:およそ2時間程度
注文した料理 上記夏NAOKIアラカルト料理、スパークリングワイン:1杯、グラスワイン(白):1杯
会計:21,670円 (2024.06現在)

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