ilmare(イルマーレ) – 早川/イタリアン

神奈川県

リストランテという表現が
ピタッとハマる地魚イタリアン

お店は東海道線の早川駅から徒歩3〜4分程の場所になる。お店を正面にして道路の反対側は早川漁港。最も漁港に近いレストランではないだろうか。

筆者も学生時代散々青春18きっぷを使用して日本全国鉄道を乗り潰していたのだが、早川駅は今回が人生初の下車となる。

店内はテーブル席のみ。訪問当日の様子では昨今の人手不足の影響だろうか?全席埋めて営業しているわけではなさそうだ。レストランの扉を開けて真っ先に思うのは「リストランテ」の言葉がピタッと当てはまる規模と雰囲気だろうか。特にディナータイムは非常に落ち着いて食事ができる空間である。(←ディナータイムのみの訪問故、昼間は不明。)

料理はランチ、ディナータイム共にコース料理のみ。品数を絞ったコース料理であればディナータイムであっても1万円以下のコース料理もある。

ドリンクはグラスワインが千円台からボトルはどれもほぼ5〜8千円前後の用意。

料理は高級食材を使用してうんぬんでは無く地元であがった魚を主とした料理構成となっているのでコース料理の値付けに対して若干割高に感じなくもないのだが、どの料理も美味しかったと記憶しており再訪したいと思えるレストランのうちの一軒である。

料理内容(参考)

ある日のSコース

西洋風茶碗蒸し

↑未だスフォルマートとフランと西洋茶碗蒸し
の違いが理解できない筆者。優しい味わいの
茶碗蒸しといくら以上に粒がしっかりとした
印象の鱒の卵が印象に残る一品。

パン2種
(フォカッチャ、全粒粉のパン)

↑オリーブオイルと相性良し。

前菜鮮魚のサラダ仕立て
(ホウボウ、花鯛、アオリイカ、イサキ、
鯖、ウルメイワシ、カイワリアジ、エボダイ、
小ムツ)

↑小田原漁港の魚で仕立てたサラダ。魚だけ
でも勿論美味しいが、それぞれの魚の美味しさ
を引き立たせる酢橘果汁、ブラックオリーブ
ペースト、キャビア、ライム、酢漬け粒
マスタード、アンチョビと生姜を合わせた
ソース、柚子と鱒の卵、クリームチーズを
西京味噌に漬けた物等拘りが詰まった一皿。

しめ鯖

↑自家製の酢に漬けて半日寝かせのしめ鯖。
鮨好きなら大半の方がシャリを要求したく
なる一皿になる事、間違い無し。

梭子魚のスープ

↑スプーンまで温めていたのは想定外。
ズッパともまた異なる旨味をピンポイントに
まとめた味わいのスープが美味。シャキシャキ
とした食感をわずかに感じるキタアカリの
ジャガイモと赤ピーマンがポイントになるの
だろうか。薄味ながらも記憶に残る一皿。

鱧と舞茸のパスタ

↑塩気はイタリア産カラスミからくるもの
だろうか。フワ鱧と舞茸で普通に美味しく
頂いた一品目のパスタ料理。

兵庫県産室津一年牡蠣 タリアテッレ

↑甘く粒の大きな牡蠣のパワーと手打ちの
フワフワなタリアテッレが相互に補完し合って
いるような一皿。牡蠣を使った料理に合わせて
柿右衛門の器を使用したというのは本気か冗談
なのかは不明だが、一皿の中に異なる模様が
描かれた器は写真で見るよりも美しい。

糸撚鯛

↑この日のメイン料理は隣客とは異なる一皿。
二人以上であれば大物の地魚を使用した料理
が出てくるようだ。一人利用客向けに丸ごと
一匹の魚を使用するとなると色々考えないと
いけないので逆に難しそう。この日は糸撚鯛
のローストと春キャベツソースにアカイカ。
身も多きいが小骨も多く少々食べ辛い。
ふっくらとした鯛の身と薄味のキャベツ
ソース、火を軽く通したアカイカでメイン
料理としては比較的サッパリとした味わいで
お腹が膨れる記憶に残る一皿。

クリームチーズを使用したクレームブリュレ

↑デザートが見た目以上にガッツリ盛。
ブリュレと苺とミントジェラートの相性が
素晴らしいだけに苺とカスタードクリーム
をパイ生地で包んだデザートのような錯覚
になるグルマンならペロリと完食してしまう
旨味なデザート。

子菓子

↑バターの香ばしさと塩味の効いた口の中が
パッサパサになるクッキー。素晴らしく品の
良い味わい故、単なるパッサパサのクッキー
とはまた異なる完成度の高さに若干の驚き。
食後の飲み物はこの日はコーヒ、紅茶、
カプチーノ、エスプレッソだっただろうか。

お店の場所・予約方法

JR東海道線 早川駅から徒歩3分程度
各線 小田原駅東口からタクシーで6分程度

予約方法:電話予約

TEL:0465-24-1510

予算(参考)

滞在時間:およそ2時間半程度
注文した料理 Sコース、グラススパークリングワイン:1杯、白ワイン(グラス):1杯
会計:18,150円 (2024.03現在)

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