店主の料理に取り組む姿勢と料理の味わいに惚れ惚れ!
富山出張で外せない日本料理店といえばやはりこちらになるだろうか。
あまり富山への出張は多くない為、今回で2度目の訪問となるがこの日印象的だったのは紅ずわいの蟹しゃぶと蟹ミソソースの食べ比べ。蟹しゃぶは蟹だけでとった出汁が繊細。また、デザートの純米大吟醸原酒プラチナの酒粕を混ぜたプラチナアイス等は酒粕とアイスの相性抜群。
店主の料理に取り組む姿勢と合わせて惚れてしまうのだろうか。市内から多少離れていても積極的に訪問したくなるお店の一つである。
↑庭園側からも店内からも美しい光景を
楽しめるカウンター8席と4名以上の予約
から利用可能な最大12名の個室席1部屋。
料理内容(参考)
ある日のおまかせコース
紫蘇香煎茶
↑紫蘇とあられの香りがふんわりと漂う
香煎茶。
富山新湊 紅ずわい
↑この季節、日本料理店おなじみの🦀。
豪快な解体は家で地味に皮剥きするのとは
まるで別世界。
食前酒
↑この地域の美味しい料理店おなじみの
満寿泉ひやおろし。香りとキレが特徴と
思えた一杯。
苞豆富
↑新藁で藁苞を作り苞の中に五箇山の堅豆腐
を織り込んで作り上げた苞豆腐。藁の香りで
口内スモーキな豆腐と旨味の詰まった蟹真薯
富山氷見マコモ茸で海と山の世界観広がる。
蓮餅
↑蓮根餅と鱧、岩手松茸のお椀。
フワフワの鱧と香りの素晴らしい大きな松茸
が食欲を引き立てる美味しさ、透き通る出汁
もまた美味い。
お造り
↑富山湾クエと能登の珠洲塩、醤油、酢橘。
目の前でおろした山葵が遠くからでも香る
ので想定はしていたが、容赦なく辛い。
お造り
↑お造り2品目は氷見の迷い鰹。
藁でじっくりと表面焼き上げた鰹は背と腹。
先程頂いた親の仇のような辛さの山葵を辛い
と感じさせない程の脂がのった迷い鰹。
この感覚は銀座の「さわ田」で頂く炙り鮪
のようで素晴らしい一皿。
富山新湊 紅ずわい
(蟹しゃぶ 出汁)
↑蟹身も美味いが蟹以上に蟹の旨味が引き
出された出汁が最高に美味い。
これは全て飲み干したくなる味わい。
富山新湊 紅ずわい
(蟹しゃぶ 蟹味噌)
↑徹底的に蟹味噌を煮詰めた旨味の塊で頂く
蟹しゃぶ。出張ついでに訪問したトレゾニエ
で頂いた紅ずわいの一皿もこの辺りから
ヒントを得たのだろうか?
八寸
(庄内麩/小袖寿司/雑魚と榎のおばんざい/
トンブリ最中/栗の渋皮煮/鶏挽肉を使った松風/
洋梨と生ハム)
↑カマンベールチーズを挟んで醤油で照り
付けた麩や鶏挽肉の旨味が引き立つ松風が
印象的。同じ時期に再訪している為かこの
時期に期待していた栗イガもどきはやはり
この料理店ならではの一品。
茶素麺を魚の擂り身に突き立てて揚げた
栗イガもどきがフカフカの栗との相性良く
美味しい。ただしイガもどきが本気のバリカタ
なので喉に刺さると痛い。よく作り込んでで
見た目も味も感動の一品。
満寿泉 純米大吟醸 BO
↑素人故、山田錦や山田穂使用のお酒に
目が向いてしまいついついオーダ。
でもこのお酒は八寸と素晴らしく相性良い。
焼き物
↑この日は梭子魚に裂いた松茸を挟んだ一皿。
香ばしい松茸と梭子魚を塩と酢橘で美味しく
頂く一皿。
白和え
(ほうれん草と椎茸)
↑五箇山豆腐で作った白和えが繊細な味わい。
炊き合わせ
(里芋人参)
↑前回訪問時はベースの餡に感動があったが
ホクホクの里芋や人参によりフォーカスした
のだろうか。程よい煮込みの里芋が美味い。
新米土鍋
↑ごはんのお供、かぶら、昆布の佃煮、
生カラスミ、池多牛しぐれ煮のセットで
ごはんがどんどん進むくんな状態。
プラチナアイス
↑満寿泉純米大吟醸プラチナの酒粕の効いた
プラチナアイス。
これぞ大人のデザート。
栗きんとん
↑皮の部分を軽く炙ってあるからなのか
栗本来の持つ旨味が引き立つ茶菓子。
スイートポテトをさらに上品に仕上げた
ような繊細な味わい。
お抹茶
↑苦味なく美味しく頂ける〆の一杯。
手土産
↑新米土鍋銀シャリのり巻きセット。
夜食や翌日の楽しみに頂く一品。
お店の場所・予約方法
富山地鉄富山港線 競輪場前又は岩瀬浜駅から徒歩10分程度
富山駅からタクシーで20分程度
予約方法:電話予約又はネット予約
TEL:076-471-5555
駐車場:有
予算(参考)
滞在時間:およそ3時間程度
注文した料理 おまかせ料理、水出し煎茶:1杯、日本酒:1杯
会計:33,200円 (2023.10現在)