「成生」同様、予約困難店
になるのも時間の問題か…
浜松駅から徒歩10分程の大通り沿いにある天ぷら店。通り沿いに店舗の看板はなく歩道アーケード天井にぶら下がっている小島屋ビルの看板を目指して向かい1階ビルの奥へ進んでいくとたどり着く事が出来る若干⁉︎隠れ家のような場所になる。
店内はカウンター8席のみ、昼夜共におまかせコース1本のみとなる。店主は静岡の名店「成生」出身。厨房は2つの鍋で一方は180℃前後の鍋、もう一方は低温の120℃前後の鍋を使用。見ていると使用する素材によって毎度衣を作りかえているので非常に手間。この手間手間な作業が素材の長所を引き出して美味しく仕上がるのだろうなと感じさせる。
ドリンクはボトルワインが1万円弱から2万円弱、ソフトドリンクが500円からといった値付けだろうか。
予約訪問日のみ一斉予約受付開始日より先の予約を日又は訪問可能な曜日の候補を挙げることで次回の予約を入れる事が可能。筆者も一通り頂いて美味しかった為、次回の予約を入れたが訪問時点で希望の曜日は10月、2名以上の予約については既に直近で空席が無く来年1月の予約を入れて帰ったお客様もいたため静岡の名店「成生」同様、全く席がなくなる日もそう遠くはないのかもしれない。
料理内容(参考)
ある日のおまかせコース
炙り甘鯛と旬野菜の胡麻和え
↑胡麻の風味が効いていて美味な一皿。
大根おろしと天汁 塩
↑キメがしっかりした大根おろしが非常に
印象的。軽く天つゆをかけると箸が進んで
ついつい数回お代わりしてしまう名脇役。
小笠原諸島の塩と共に準備からワクワク。
太刀魚
↑太刀魚の脂が衣に混ざらないように大葉で
包んで揚げた最初の一品。太刀魚も衣も美味。
車海老
↑衣薄く美味なほぼ海老の味わい。
車海老 頭と味噌
↑頭はあるあるの高級海老煎餅の味わい。
味噌は素晴らしき珍味系、美味い。
蓮根
↑久々に糸引く粘り気のある蓮根。
揚げた天ぷらという感覚がないくらいの
仕上がりに驚き。
アスパラ
↑おそらく今年一番に立派で太っとい立派な
アスパラ。穂先から根本まで美味い。
コシアブラ
↑春を感じさせる一品。コシアブラの香りを
残した天ぷらで頂いている事を感じさせない
くらいに素材を殺さない揚げ方は真に匠の技。
蛍烏賊
↑こちらも天ぷらで頂いている事を忘れて
しまうくらいに蛍烏賊の味噌の旨味を強く
感じた一品。
トロ茄子
↑素材本来のトロッと溶ける美味しさを
表面薄く衣で閉じ込めた一品。
これはメチャ美味!
箸休めのサラダ
(帆立、車海老、トマト、ブルーベリー、
酒粕のクリームチーズ)
↑これほど箸休めという表現が合わない
箸の進むサラダはなかなかない。
炙った帆立に珍味系の酒粕クリームチーズ、
糖度高めのトマトに自家製ドレッシング。
拘りがある意味半端ない箸休めのサラダ。
浜松 新じゃが
↑トリュフ塩をかけた新じゃが。
形を変えた止まらなくなるポテチ。
鯵
↑食感を引き出すために三枚おろしにした鯵
を整形して身を厚くして揚げた鯵。
口の中でフワッフワとする食感がたまらない。
玉葱
↑甘い玉葱に鰹節と醤油。
金目鯛
↑美味いフレンチで出会う鱗カリカリ、
身はふっくらとした金目鯛。
鱗のカリカリ感が揚げてもハッキリと残って
いて感じ取れるのは簡単そうで難しそう。
さつま芋
↑引き算に引き算を重ねたスイートポテト。
芋の糖度高く美味い。
ミックス天丼
↑この日はかき揚げ丼、黄身だけを揚げた
黄身天丼、かき揚げと黄身を両方のせた
ミックス、かき揚げ茶漬け、白ご飯から選択。
引き算の美学で作られているが故、シンプル
な黄身だけで頂いてもまた異なる感動があった
のかも⁉︎しれない。
煎茶 低温一煎目
↑直近に訪問した啐啄一十で頂いた食後の煎茶
同様、昆布の旨味、塩気を感じる煎茶。
マスカルポーネチーズと小豆の最中 清見
↑とだかで頂く甘納豆チーズ餅をさらに品良く
仕立てたような珍味系の最中。テイクアウト
出来るならお土産用に買って帰りたいつまみ。
糖度高くほぼオレンジのような清見みかんも
美味。
高温二煎目
↑すっきりとした味わいで〆。
お店の場所・予約方法
JR東海道新幹線・東海道線 浜松駅北口から徒歩10分程度
遠州鉄道 第一通り駅から徒歩5分程度
予約方法:電話予約
TEL:053-450-5510
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間半程度(ランチタイム訪問)
注文した料理:おまかせコース、ノンアルコールビール:1本
会計:15,800円 (2024.05現在)