馳走 啐啄一十 – 広島・中電前/日本料理

広島県

素材ピカイチの納得日本料理店

出張訪問時のお店予約となると最近はついつい電話予約よりも気軽に予約を入れられる評判の良いかつネット予約に対応したお店を中心に訪問する事が多くなってきているが、今回掲載するこちらのお店は多少先の予定が決まっているのであれば比較的予約が取りやすい広島の高評価店になる。

広島駅からタクシーで10分程の場所にあるカウンター9席の店内。店主は一昔前にテレビで度々拝見したことのある平野氏のお店である。

カウンターにはお客様一人一人に当日使用する食材一覧表が添えられているが、日本料理店らしく昆布や水に対する拘りは強い。

また、この日たまたま頂いたお造りの素材レベルからは東京の高級店を食べ歩いている方でもそう簡単にお目にかかれないレベルの物が散見された。

ご近所に住んでいても住んでいなくとも日本料理が好きな方であれば四季折々に訪問してみたくなるお店となるだろう。

料理内容(参考)

ある日のおまかせコース

鮑 大阪泉州木積朝掘り白筍

↑鮑は600g級、大阪泉州木積の朝掘り白筍、
北海道天然羅臼昆布近海一本釣り鰹2年寝かせ
広島竹原硬度20の水を使用した先付。
出汁に浸った鮑の歯応えが印象に残る。

天然鯛の子 生あん仕立て

↑下に京湯葉、上には山葵。鯛の子以上に
敷き詰めた京湯葉の歯応えと餡のハーモニー
が印象に残る一皿。

愛媛平貝 雲丹

↑大根裏には貝柱に近い部位。
味と食感の違いが楽しめて美味。

山口萩の甘鯛のお椀

↑利尻昆布6年寝かせの出汁を半分飲んで
からとの事で頂く椀物。当然⁉︎、京都の
日本料理店で頂く椀物と比べると出汁は
濃いめ。甘鯛の炙りは素晴らしく美味。

広島江田島 おこぜ

↑紅葉おろしを34年継ぎ足しポン酢に溶いて
頂く一皿。

伊豆大島 鯛

↑山葵のせて少量の塩または醤油で頂く一皿。

広島 甲イカ

↑こちらも山葵のせて少量の塩または醤油
で頂く一皿。

ノドグロ

↑銀座さわ田で頂く炭火炙り鮪以来、久々の
山葵を沢山のせても辛いと感じない程の脂の
のったノドグロ。これは素晴らしい一皿。

↑脂ののったノドグロが頂点かと思いきや
その上をいく過去一美味いと感じた鯵。
有名なおじいちゃん釣り師の鯵との事だが
大将も場所は教えてもらえていないらしい
がおそらく呉ではないだろうかとの事。
生姜のせたらかえって味が悪くなるくらい
のポテンシャルを持つ鯵は口に入れると甘味
が広がりその後サッとクリアに溶ける。

おじや

↑この日お造りで出てきた魚と鮑を刻んだ
おじや。至高のあじやってヤツでしょうか。
ポン酢味変もまた美味。

ノドグロ炙り

↑敷いたキャベツの上に脂炒めのノドグロと
醤油パウダー。敷いたキャベツにノドグロ脂
が染みてこれが地味に美味しい。

岩国高森黒毛和牛

↑肉しゃぶ用の出汁は先付とは異なる硬度8の
水に変更。高森和牛はサーロインの部位。
どこかで聞いた事のある素材と思いふと大将
にお話を伺ったところ股肉、赤身部分は定期的
に訪問している静岡焼津の西健一で使用して
いるとの事。これも形を変えたSDGsか?
器は持てない程の熱さにビックリ。

甘鯛のご飯 筍玉締め

↑優しい味わいの甘鯛ごはんと箸が進む
筍玉締め。

緑茶 一煎目

↑広島安佐南区硬度8の水で入れたお茶。
この日頂いた水出し冷緑茶以上に塩味、
昆布の旨味が口中に広がる一杯。

緑茶 二煎目

↑二煎目はすっきりとした味わい。

茶菓子

お店の場所・予約方法

JR各線 広島駅新幹線口からタクシーで10分程度
広電宇品線 中電前電停から徒歩8分程度
広電バス 並木通り入口バス停から徒歩3分程度

予約方法:電話予約又はネット予約

TEL:050-5456-2533

予算(参考)

滞在時間:およそ3時間程度
注文した料理 おまかせコース、水出し冷緑茶:1杯
会計:28,800円(2024.04現在)

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