世界のベストレストラン最優秀女性料理人
スペイン美食の街、サンセバスチャンの中心地から車で10〜15分程の若干離れた場所にあるスペイン創作料理のお店になる。
入口横にウェイティングスペース兼バーカウンターがありダイニングルームは1階席と2階席になる。
2023年12月訪問時はおまかせコース1本のみ。ドリンクはワインペアリングの用意もあるが、当然!?ワインリストの用意もある。
訪問当日はたまたま!?気さくでテンション高めなエレーナ氏が待機しており予約名を告げるといきなり腕を掴まれ連れていかれたのは厨房内。この日はたまたまオーナーもおりその気は全くなかったのだが一緒に写真撮影をさせて頂いた。
料理は主張するベースの旨味とその旨味を包み込んで新たな旨味を引き出させる感覚の料理が比較的どの皿からも筆者は感じられた。次回はディナータイムに再訪してみたい。
料理内容(参考)
ある日のMENU DEGUSTACION
Fish of the day with absent
Fried garlic soup
Fried brioche in escabeche
Crispy basatxerri bite
Mussel with sour carrot
↑口に入れた時に旨味と感じる「揚げ」の
調理レベルが一品目からあっと驚かされる
フィンガーフード。
↑ガーリックで仕立てたブリオッシュは旨味
なネオフレンチトースト。これは食欲を掻き
立てるようなもっと食べたいと思わせる味。
↑酸味を効かせたキャロットソースが貝の
臭みを上手に消していると感じた一品。
↑濃厚ペーストにサクサク生地。
↑濃い〜味付けのツナと口溶けサラッとした
メレンゲ?
COPA 2017 -Torello Arzak Brut Nature-
↑夜のバル街ハシゴ飲みに備えランチタイム
はカヴァのみオーダ。カヴァの中でも強い酸
と香りが記憶に残る一杯。
Rooted fish of the day
(本日の魚の塩漬け、パンプキンシード
パウダー、菊芋、キンレンカの葉添え)
↑良いアクセントになっていたのはかぼちゃ
の種。軽く炒ってあるので美味い。
Oysters and beef
(牡蠣のビーフエマルジョン添え、すだち、
海ぶどう、コブミカンのEVOOとトマト
ビネガー添え)
↑海、海、海を感じさせる一皿。
オリーブ・オイルとトマトビネガーによる
優しい酸味のソースが印象的。
Marbled egg
(本日の卵、ジザニアとキノコのマーブル
模様仕立て)
↑もはや料理と言うより現代アート。
中央から卵を割りグチャグチャにして頂く
美味しい旨味の詰まった一品。
Pulverized monkfish
(アンコウのロース、セロリ枕添え、
プルコギソース、ふりかけ添え)
↑なぜかこの日筆者が一番感動した一品。
フワッと口の中で溶ける鮟鱇の火入れと甘味
を林檎で仕立てた優しい味わいのプルコギ
ソースの口内調理具合が絶妙な一皿。セロリ
ピューレを入れ枕状に揚げた一品も面白い。
筆者の聞き間違いでなければ日本訪問時に
ご飯にかけるふりかけに興味を持ち青のり
パウダーをふりかけ仕立てたとの事。
この一皿もやたらと海を感じさせられた。
Duck with leafed out red cabbage
(鴨のロースト、葉出し赤キャベツ巻き、
揚げ緑ニンニク添え)
↑まるでレバー肉のような食感の鴨。
ほのかな甘味を感じる赤キャベツと噛むと
歯にくっつくキャラメル質な緑ニンニクが
非常に印象に残る一皿。
Acidic moment
(レモングラスシャーベット、レモンホイップ
クリーム、キャラメリゼシード、シャキシャキ
した柚子、塩味のピーナッツ)
↑口内さっぱりとさせる清涼系デザート。
Apple in bloom with its cider and saffron
(クリスピーアップル、キャラメリゼアップル
ピューレ、トニックとサフラン入りサイダー
スープ)
↑ワインを飲んでるかのような錯覚に陥る
強い主張のサイダースープを林檎チップスが
優しく包み込むようなデザート。
紅茶?のアイスは口直しだろうか。
Chocolate and molasses bread
(タイガーナッツ、ピクアル、パッション
フルーツの入ったチョコレート、カリカリの
パンと亜麻仁を添え ペッパーと亜麻仁の
パンのマラセスを添えたフルーツソース)
↑かなりのビター系デザート。
一緒に添えられたブラックオリーブのアイス
がチョコのくどさを口内程よく中和する存在
となり好印象。
Artisan chocolates
↑シンガポールのJAANといい立体表現は最近
のミシュランレストランでの流行なのか?
パッションフルーツの入ったチョコレートが
甘味酸味のバランスがとれていて美味しい。
お店の場所・予約方法
サンセバスチャン中心地からタクシーで10分程度
サンセバスチャン中心地から市内バス(D-bus)13,14系統等で15分程度、Mirakruz Gainaバス停から徒歩1分程度
※サンセバスチャン市内には流しのタクシーはほとんど走っていないため、駅やタクシー乗り場までの移動時間を別途考慮する必要有。2023年12月現在、市内バス(D-bus)はVISA,Master,AMEX3種類のタッチ決済対応クレジットカードで乗車が可能。
予約方法:電話予約又はネット予約
※ギャランティ支払用のクレジットカード番号を電話で伝えるのが不安な方はレストラン公式サイトからの予約を推奨
TEL:+34 943 278 465
ネット予約:https://www.arzak.es/ (公式HP)
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間程度(ランチタイム訪問)
注文した料理:DEGUSTACION、スパークリングウォータ:1本、COPA 2017 Arzak Brut Nature:1杯、マキアート:1杯
会計:€296.20(¥47,683)(2023.12現在)※税、サービス料込