銀座で美味しい+楽しいを合わせた大石フレンチ
マロニエ通り銀座館2Fにあるカウンター12席のフレンチレストラン。
一番の特徴はシェフが明るい事だろうか。1人訪問でも全然寂しくならないお店である。
(この日も筆者以外に1人利用が数人)
噂通りコースのボリュームは全体的に多めではあるものの、極力バターや小麦粉等の胃に負担のかかる食材を使用しないで料理を仕上げる為か、食事を終えた後はそこまで食べ過ぎたという感覚にならない。
当日提供されるコース料理によって若干変わるのだろうが、この日は鶉以降の料理は如何様にも量を調整してくれるため、自分の胃袋と相談しながら食べ進める事ができ安心できる。
個人的に素晴らしいと感じたのは〆のカレーだろうか。グランメゾン等で定期的にカレーフェアを開催しているが、これほど旨味を逃さず胃に負担のかからないカレーは初めてかもしれない。
2023年3月現在は比較的予約も取りやすい状況なので近々再訪してみたいと思えたお店のうちの一軒になった。
料理内容(参考)
ある日のおまかせコース
バター茶
↑バター諄さがなくて美味しい始まりの一杯。
アミューズ
↑季節によって中身が変わる一品。
この日は帆立貝のタルタルと富山湾蛍烏賊
グジェールと燻製キャビアで口内調理。
塩気と程よい香りで美味しい!
カリフラワーのクリーム/根室産塩水漬馬糞雲丹/牡蠣と鮑のコンソメ
↑上半分だけ食べると和食。カリフラワー
クリームと混ぜるとフレンチになる一品。
野菜のサラダ 春の野菜・食材
ポロネギ、オスミックトマト、タラの芽
菊芋、雪下人参、蛤、黄韮、スナップエンドウ
素揚げ、ミックスリーフ、春菊、宍道湖白魚
↑食材てんこ盛り。どれも美味しい。
糖度11度のオスミックトマトは印象的。
サラダも和食のような感覚。
鼈のコンソメスープ
↑ダブルコンソメならぬトリプルコンソメ。
鼈の骨と甲羅で3時間、鶏がら3時間、
身と野菜2時間、4種類の貝類でさらに2時間
煮たスープ。てことはクアドラプルコンソメ?
塩味よりも旨味が効いていて中央の蕪と
合わせて頂くと美味しい。
前菜盛合わせ(八寸)
8種類の野菜とオマール海老のゼリー寄せ、
三重県鳥羽産鰆、パテアンクルート、
豚肉とレバーのパテドカンパーニュ、
赤キャベツの酢漬け
↑オマール海老のクリームソースが美味。
サクサクのサブレ生地とベーシックな
パテドカンパーニュでフレンチらしさ復活。
フォアグラモナカ
↑1年ぶりの復活メニューとの事。
ムース上にしたフォアグラと林檎ジャム、
カルバトスを使ったゼリーにザクザク触感の
胡桃のキャラメリゼで美味しさ倍増。
虎ふぐの白子を使ったすり流し
↑完全に和食になっているような気が
しなくもない一品。鶏の出汁に白ワイン、
トリュフで香りづけしたすり流しは美味。
鶉 新牛蒡と合わせたソース
グリーンピースの軽い煮込み
行者大蒜の天ぷら 大間の筍
↑鶉がさっぱりとしていて味がないが中に
詰めた炭で焦がしたキノコ、心臓、砂肝、
レバーが対照的に味を引き出していて美味い。
お口直し
高知県ルナピエナ西瓜と酸味を効かせた
ライムのシャーベット
↑糖と酸の交差。一瞬で終わるが
口内サッパリ。
和牛 頬 テール 赤ワイン煮 人参ピューレ
↑ソースが想像以上にサッパリとしていて
食べやすい。(写真はハーフサイズ。)
虎ふぐの御飯
↑骨でとった出汁と刺身、唐揚げにしたふぐの
触感と白子を混ぜた御飯が美味い。追出汁の
追加も忘れずに。
カレーライス
↑小麦粉もバターも使わない胃に負担のかから
ない素晴らしく優しい味わい。これは2倍盛
でもペロリといける。これぞカレーは飲み物。
お口直し
せとか、レモングラスとミントで香りを
つけたゼリーと葡萄の焼酎で作ったシャーベット
飴菓子
↑当然!?口内サッパリする一品。美味しい。
苺のミルフィーユ
↑見た目重いが、味わい軽やか。
ブラックバニラのハーブティーとの相性も
Good!
お店の場所・予約方法
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅11出入口から徒歩2分程度
東京メトロ銀座線・日比谷線 銀座駅A13出入口から徒歩3分程度
予約方法:電話予約又はネット予約
TEL:03-6278-8183
予算(参考)
滞在時間:およそ2時間半程度
注文した料理 おまかせコース、キール:1杯、サンペレグリノ:1本
会計:34,705円(2023.03現在)