東京都民なら一度は訪問しておきたい老舗洋食店
↑こんな事を書いておきながら筆者も本店は初訪問となる。かつては4店舗程展開していたようで、シェフが定期的にお店を周り味を確認するも各店舗でどうしても味にバラツキが出てしまうことに納得いかなかったようで2023年現在は本店1店舗のみとなっている。
筆者がこのお店を知ったのはそれこそ幼少期になる。当時、新宿伊勢丹本館パーキング1階に分店があり時々両親に連れて行ってもらっていた為、ここの料理の味が強烈に記憶に残ったからなのだろう。その後、伊勢丹本館のレストラン街リニューアルで本館へ移転するも後に撤退。レストラン街にあった元香味屋は現在は別会社でお店を引き継いでおり、料理の見た目こそ香味屋の料理ではあるものの味は全くの別物になってしまったように感じていた。
(引き継ぎ後も何度か足を運んでいたが特に名物のメンチカツ等、香味屋ファンが食べたらすぐに分かるくらい肉がパッサパサである。当時の記憶とかけ離れすぎていて次第に訪問しなくなってしまった。)
今回ふと懐かしの香味屋の味を食べてみたくなり、当時記憶していた味がまだ頂けるものなのか非常に気になり残る本店を訪問させて頂いた。一通り食べ終えて思うのはやはり現在伊勢丹に入っているお店とは全くの別物と思えるくらい素晴らしい味わいである。
コース料理はなく食べたい物をアラカルトでオーダ出来る為、普通に食事する分には昼夜共に1万円前後で食事を楽しめる。
東京の老舗洋食店として後世にも伝えたいお店の一軒となる事を願う。
料理内容(参考)
サラダ
↑「こちらでドレッシングをかけてもよろしい
でしょうか?」ああ、そういえばこちらのお店
は昔からそのスタイルだったなと変なところに
懐かしさを感じさせる。普通に美味しい。
スープ
↑鶏ブイヨン、玉ねぎ、セロリ、パセリ、
卵白他数種類の具材でとったコンソメスープ。
1月に出張で和歌山市内のフレンチレストラン
を訪問した際に頂いたコンソメスープが手抜き
と思えるくらい非常に味わい深い一品。
必ず注文しておきたい一品になる。
肉料理
↑メンチカツの衣に軽くナイフを入れた瞬間、
裂け目から肉汁ジュワ〜。感動の再会といった
ところだろうか。これでこそ香味屋のメンチ
カツでしょと一人で勝手に納得。
ビーフシチューのホロホロ肉とソースもまた
味わい深い。
米飯料理
↑シワのない名物オムライス。
ケチャップが無いのも昔のまま。代わりに
ウースターソースを味変でかけて食べるのが
香味屋スタイル。玉子が極端に主張していな
いオムライスでありチキンライスとのバランス
が取れている一品。グリーンピースが苦手な方
は注文前にお願いすることを忘れずに。
デザート
↑ワインゼリーとシャンパンシャーベットは
ほぼワイン、ほぼシャンパンとの事でワイン
ゼリーをオーダ。生クリームがなかったら
これは本当にほぼワインだが不思議と口内
サッパリとする味わい。
お店の場所・予約方法
JR山手線 鶯谷駅南口から徒歩10分程度
東京メトロ日比谷線 入谷駅4出入口から徒歩5分程度
予約方法:電話予約
TEL:03-3873-2116
予算(参考)
滞在時間:およそ1時間半程度
注文した料理 ヱビス(中瓶):1、コンビネーションサラダ(少):1、コンソメスープ:1、メンチカツとビーフシチューの盛合せ:1、オムライス:1、ワインゼリー:1、ハーブティー:1
会計:10,300円 (2023.02現在)