タイ×和のイノベーティブ料理

全国各地を食べ歩いたタイ出身の店主がプロデュースするタイ料理と和食を組み合わせたイノベーティブ料理が味わえるお店。

カウンター席はタイの寺院をイメージした内装のようだが、神楽坂「紀茂登」をコンパクトにまとめた内装にも見えてくるのは筆者だけだろうか。

全体的な印象としてはタイのスパイスと和食の繊細な出汁の旨味を掛け合わせた料理だっただろうか。フレンチ、イタリアン寄りのイノベーティブ・フュージョン料理にある華やかな盛り付けではないものの、美味しさが記憶に残るイノベーティブ料理ではないだろうか。

筆者、多量のアルコールを飲める体質ではないので初訪問時はペアリングを避けたが、一品頂く毎にこれは日本のあのお店を参考にしたのだろうかという記憶が蘇る味わいであり、積極的に飲める方であれば、また違った光景が見えてくるのかもしれない。（ソムリエにセレクトして頂いたオレンジワインが美味しかったので再訪時には是非ともペアリングで試してみたい。）

数多くの美味しいお店を食べ歩いてきた方であればあるほど、なるほどと思える味わいなのではないだろうか。

料理内容（参考）

ある日のコースメニュー

香箱蟹　栗

↑ほのかな甘味を含む栗のピュレと香箱蟹との相性が素晴らしい。

キンキ　蛤　オニテナガエビ　大黒シメジ

↑トムヤンクン。現地タイで食す辛酸っぱいものではなくすっぽんベースの和出汁、これが美味い。まさに「和」と「タイ料理」の交差。日本での仕入れが難しいオニテナガエビはオマール海老とも伊勢海老とも異なる歯応えが特徴的。

フグ　朝天辣椒　八角　山椒

↑豊後水道の虎ふぐを使用した一品。茶禅華で頂く強烈な痺れの辛さではなく、レモングラスとの調和を考えた優しい辛さ。味付けが素晴らしかっただけにフグの身の小ささに少々ガッカリ。

フカヒレ　タイ薬膳

↑フカヒレの姿煮。岐阜の名店を参考にしたのだろうか。そのまま食べても普通に美味しいが、タイの黒酢をかけて頂くとあんかけソースがより一層旨味を増す一品。

黒鮑　オースワン

↑鮑の程よい歯応えとスクランブルエッグに黄ニラ、いくらの程よい塩気。これは普通に美味しい。

クエ　プラーヌンマナオ

↑おっ！タイ料理に近づいてきたかと思わせる味わい。

和牛ナムトック

↑何となく、なめろうを食べているような感覚になるのは筆者だけだろうか。メインの肉料理としてはサッパリとした仕上がりなのが印象的。

マグロ

↑トリュフが本当に必要なのか若干！？疑問ではあるが、酢飯ではなく白米を使用しているから故にマグロとトリュフの香りで相性が良くなるのだろうか。

カレー２種

↑猪と筍のグリーンカレーと牛頬肉と海老芋のマッサマンカレー。猪の脂身や牛頬肉が美味さを引き立てる。これはご飯が進む！進む！お米はジャスミン米を土鍋で炊き上げているため、パサパサではなくもっちりとした触感。

カノムピアックプーン

↑葛餅やわらび餅をイメージして作ったとされる一品。中は抹茶と思いきや味わいが抹茶に似た味わいのパンダンリーフ。

できたてアイス　トリュフ

↑滑らかな口溶けのアイス。

お店の場所・予約方法

東京メトロ千代田線　乃木坂駅3出入口から徒歩4分程度

東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線　六本木駅8出入口から徒歩5分程度

予約方法：ネット予約

ネット予約：OMAKASE

予算（参考）

滞在時間：およそ2時間程度

注文した料理　おまかせコース、ジャスミン茶：1杯、オレンジワイン：1杯

会計：37,200円　（2023.01現在）